社員教育に特化した、住友電設の新しい研修施設
「住友電設川崎テクニカルセンター」は、2020年4月に創立70周年を迎えた住友電設株式会社の、記念事業のひとつとして新設されました。人を最も重要な財産であると考える住友電設の、教育に特化した初めての施設です。
大小の研修室をはじめ、実機研修室、食堂、宿泊施設などが揃う本施設には、シアターホールが設けられました。
シアターホールは、主に研修の締めくくりに、社員によるプレゼンテーション等で利用されます。そのほか、講演会や経営会議など多様な使い方を想定して導入されたのが、コトブキシーティングの移動観覧席です。
発表、研修、会議と、シアターホールの多目的利用を支える移動観覧席
移動観覧席は、電動で階段状の客席をセッティングすることができる製品です。本体にリモコンを差し込みスイッチを押すと、わずか2分半ほどで客席が展開し、平土間空間が本格的なホール空間へと早変わりします。
座席数は、84席の移動観覧席を含めた118席。研修への参加人数をもとに決められました。最後列からステージ奥までは、12mほどの近さです。マイクを使わなくても声が届きそうな距離と各段に設けた段差により、登壇者が観覧者一人ひとりの表情を見ながら発表できる環境をつくりだしました。
研修時のグループワークや社内会議の時には、移動観覧席を収納してテーブルとスタッキングチェアをスクール形式やロの字型に並べて利用します。
室内には一般的なホールに必要な電気設備機器が揃っており、実機を用いた実践教育も行われます。
発表、研修、会議と目的に合わせて多様な使い方が出来る、住友電設川崎テクニカルセンターの中でも重要な場所の一つです。
内装との調和にこだわったカラーリング
シアターホールの主な用途が、研修や講演会利用であることから、移動観覧席の座席にはメモ台付きのイスが選定されました。イスの張地やメモ台の色は、コトブキシーティングのショールームでイス実物を見ながら検討。内装との調和を考えた落ち着きのある色として、柔らかな印象のグレーが選ばれました。張地は長時間座ってもさらりとした座り心地がつづく、高耐久性立体メッシュです。移動観覧席の前に並ぶのは、背座共に張り包みのスタッキングチェア「
アクシス(FC-310)」。移動観覧席と同じ張地を使うことで、ホール空間に統一感を生み出しています。
施設概要
住友電設株式会社は、電気工事、情報通信工事をはじめ、電力、空調、プラント等の設備工事全般を幅広く手がける、総合エンジニアリング企業です。
住友電設川崎テクニカルセンターは、社員教育の更なる充実を目指して、2023年4月にオープンしました。研修設備のほか、新技術の開発やショールームの機能を備える施設です。建物計画には住友電設の女性社員チームが参画し、グローバル人材や障がい者など、誰もが使いやすいダイバーシティ・ユニバーサルデザインが取り入れられました。環境にも配慮し自家消費型太陽光発電や蓄電池を設置するなど、創エネ、省エネを推進しています。また、災害時には近隣住民の臨時避難場所になる想定で、防災用品や保存食なども備蓄しています。地域とのつながりを大切にする施設として、川崎市の『かわさきSDGsゴールドパートナー』にも認証されています。