2014年10月2日、長野県上田市に上田市交流文化芸術センターがオープンしました。時を同じくして開館した併設の上田市立美術館と合わせて、「サントミューゼ」と命名されています。幻想的な響きのこの愛称は、公募1,649通の応募の中から選ばれました。由来は、「蚕都上田」の「サント」と、芸術の女神「ミューズ」。それだけでなく、施設のコンセプト「ひと」「まち」「文化」の3つの「サン」、そして太陽の「サン」をイメージし、施設を盛り立てる音楽(Music)や美術館(Museum)にも関連しているなど、上田市の歴史と文化を想起させる軽やかな語感が印象的です。
最大1,650人が収容できるプロセニアム形式の大ホールは、1階席と2層のバルコニー席で構成されています。3階席の最後列から舞台までの距離は31メートル。客席と演者の距離が近い一体感が特徴のひとつです。コンサート、オペラ、バレエなどの本格的な舞台芸術公演から、講演会や小中学校・高等学校の合同音楽会など、幅広い市民のニーズに応えることができるホールです。
ホールの内装にはふんだんに木が使われ、壁にたくさんの線が引かれたようなデザインが印象的です。イスのストライプ柄の張地も、このホールの内装に合わせて決められました。背座の明るい木色は、席数の多さで重く沈みがちな空間を、華やかで落ち着いた雰囲気に仕上げています。イスの側肘部分が空いている斬新なスタイルも、目を惹きます。
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