重厚なデザインが特徴的な、肘メモ台付きの劇場・ホールイスのハイバックタイプです。
ハイバックは、主に2階以上の客席用のイスです。傾斜のついた客席からステージを臨むため、座った時に背中が起こしやすいように、1階席に利用するローバックタイプよりも背が100mm高く設定しています。階段からの転落を防止する柵の役割も果たします。
肘メモ台のサイズは、290×350mm。肘枠の中に収納することができます。必要な時はすぐ取り出すことができ、収納してしまえば目立たないこのデザインは、学会や研究発表を行う会議室にもマッチします。肘幅の広さは、腕を乗せる時の快適性だけでなく、隣席との間隔を広げてパーソナルスペースの確保にも貢献しています。どっしりとした落ち着いた雰囲気を客席につくり出せるイスです。
肘メモ台は、一定の位置まで倒すと自動的に収納されます。軽い力で跳ね上げで静かにスムーズに納まるため、場の静穏を保つことができます。緊急避難時にも通路を素早く安全に確保できる「アンチパニック機構」です。
背もたれのクッションは二つのパーツに分かれており、それぞれが背中の上部と下部をしっかりと支えます。背中を支える全面がクッションのため、隅々まで身体当たりもやわらかです。そのクッションを抱き込むような背板が、デザインのアクセントとなっています。
座面には、型崩れに強いモールドウレタンと、体圧を均等に分散する耐久性に優れた金属製の波形スプリングを使用。長年培った技術により生み出した、身体への負担を最も軽減する特別な形状です。「座自動緩起立装置」も搭載しており、離席時の振動や衝突音を発生させず、ホール内の静粛性を保つことができます。