国際医療福祉大学 東京赤坂キャンパス
講堂

2018.10.02
学校講堂・多目的ホール

施設説明

地域住民にも親しまれる都心の新キャンパス

国際医療福祉大学は、日本で初めての医療福祉を専門とする総合大学として、1995年に設立されました。栃木県大田原市の本校のほか、グループ全体で、全国に約40の教育・医療福祉施設を持ちます。

2018年4月、グループの山王病院や山王メディカルセンターのある港区赤坂に、同大学六つ目となる「東京赤坂キャンパス」が誕生。歴史・文化が脈々と受け継がれ、地元市民の交流も活発な赤坂への地域貢献を目指し、キャンパス正面入口には「赤坂氷川山車」の展示スペースが設けられました。江戸時代に神社の多くの祭礼に用いられてきた山車は、時代の流れて†特色を失いつつあった赤坂の町の大切な文化財です。
展示スペースは、道行く歩行者など多くの人に常時見てもらえるよう青山通りに面しており、学生や職員だけでなく、地域の人たちにも親しまれるキャンパスを築き上げています。

シンプルで機能的な1,000席の講堂

新校舎の1~2階には、1,000人が収容できる講堂が設けられました。大学において最も大切な行事である入学式や卒業式をはじめ、さまざまな催しに使える空間です。

明るい木とモノトーンを基調とした内装は、シックな雰囲気。イスもその雰囲気に馴染むようなデザインです。

式典やシンポジウムにも使えるよう、全てのイスに背テーブルまたは肘メモ台を備えました。A3サイズの用紙が置ける大きさは、筆記だけでなくパソコン操作にも便利です。

背テーブルは、従来品よりも収納カバーをコンパクトに設計したスリムタイプ。黒い樹脂素材のカバーは、真っ直ぐに伸びた木の背もたれの存在感を際立たせます。テーブルの天板面を黒色にしたことで、イス全体に統一感が生まれました。

背テーブルや肘メモ台付きのイスは、スタンダードタイプのイスよりもわずかに背もたれの角度を前のめりに設定しました。聴く姿勢と書く姿勢の両方を的確にサポートするだけでなく、着席者の背筋が自然と伸びるため、講堂全体に緊張感ある雰囲気をつくりだしています。

ゆったりとして上品な特別席

多彩な催しを想定し、大学の講堂としては珍しい特別席を設けました。場所は、1階席の中央部と2階のバルコニーです。

特別席は、木部の色をその他の席と合わせることで講堂全体の統一感を保ちつつ、形状や張地を変えることで特別感をもたせました。木をふんだんにあしらい、茶や赤の張地を組み合わせたことにより、上品で高級な装いを演出。また、モケット張地を採用した2階バルコニーの特別席は、より高級感あふれるイスに仕上がりました。いずれの席も、通常の席よりも50〜90ミリメートル広く確保した一人分間口により、身体の大きな外国の方でも窮屈感を感じることなく、ゆったりと過ごすことができます。

国際医療福祉大学の新たな顔として、さまざまな催しに使われることが期待されています。

居室データ

所在地
107-8402 東京都港区赤坂4-1-26 地図
施主
学校法人国際医療福祉大学
設計
株式会社奥村組
オープン
2018年4月
席数
1,000
※車イス使用者用スペース2台含む
関連リンク
  • 国際医療福祉大学 webサイト