朋優学院高等学校
第1体育館

2018.04.26
学校体育館・アリーナ
卒業式の様子
卒業式の様子

施設説明

100年先を見据えた教育のための新校舎

朋優学院高等学校は、1946年に中延学園高等女学校として発足しました。2001年に男女共学化を行い、校名を「朋優学院高等学校」へ変更。以来、「自立と共生」の理念を基に、教育活動を行なっています。

2010年、耐震工事を繰り返しながら半世紀ものあいだ大切に使ってきた校舎の、全面建て替えの計画がスタートしました。創立70周年を機につくられた新校舎に求められたのは、100年先を見据えた教育のために100年先も美しくあること。外壁には年月とともに風格を増す赤レンガを用い、新しい建築基準法に基づいた安心・安全で温かみのある建物を完成させました。

様々なイベントを行える第1体育館

地下1階から地上6階の新校舎は、二つの棟で構成されています。2017年、教室のある中央棟に引き続き二つの体育館が入った体育棟が竣工しました。バスケットボールやバレーボール、バドミントンなどのスポーツに加えて式典も開ける広く天井の高い第1体育館と、武道やダンスのできるコンパクトな第2体育館です。

第1体育館に新たに導入されたのは、電動式の移動観覧席です。校内で様々なイベントを行えるようにしたいという要望から、空間の多目的活用を可能にする移動観覧席の導入が決まりました。

階段状の客席を展開する移動観覧席は、普段、アリーナ後方へコンパクトに収納されています。操作方法は、使用したい時にリモコンのコードを本体に取り付け、ボタンを押すだけ。わずか数分で595席もの雛壇状の客席が出現します。人数の多い学年が集まる際にも全員が座れるため、日常の学年集会やプレゼンテーションなどでも活用されています。主体性を重視した子どもたちの学びの空間づくりに役立っているのです。

生徒ひとりひとりの晴れ姿をしっかりと見守れる移動観覧席

学校でのメイン行事といえば、入学式や卒業式です。これまでは外部のホールを借りて行なっていましたが、移動観覧席の導入によって校内で行えるようになりました。入学する生徒はこの先3年間学ぶ、また卒業する生徒は3年間学んできた思い出深い校舎で、式を行うことができるのです。

入学式や卒業式では、移動観覧席には保護者が、その前方に並べたスタッキングチェアには生徒が座ります。階段状の客席である移動観覧席は視界が良く、保護者は子どもの晴れ姿を表情までしっかりと見ることができます。竣工後初めて行われた卒業式では、移動観覧席に座った保護者が、我が子の旅立ちに目を潤ませるシーンがありました。

居室データ

所在地
140-8608 東京都品川区西大井6-1-23 地図
施主
学校法人中延学園
設計
近藤道男建築設計室
オープン
2017年12月
席数
595
関連リンク
  • 朋優学院高等学校 webサイト