会社で仮眠するならカプセルベッド!質の良い休息でメリハリある勤務へ、労働環境も向上

2020.01.15
事例特集

仕事のパフォーマンスを最大限に発揮するために重要なのは、メリハリのある労働環境。働き方改革の一環として、質の良い休息がとれる職場づくりが、様々な企業で推進されています。特に、病院や警察、鉄道、バス、タクシー、トラック輸送産業をはじめとする、夜間や早朝に勤務が求められる仕事においては、その改革が顕著。勤務時間の合間に静かな環境でスタッフがゆっくりと体を休めるために、カプセルベッドの導入が進んでいます。カプセルホテルで使われるカプセルベッドは、音・光・周囲の目を遮りパーソナルスペースを確保できるため、二段ベッドや布団よりも快適であるという声が多く寄せられています。社屋内の敷地面積の問題から、個室を複数用意することが難しい場合でも、カプセルベッドを導入すれば個室に限りなく近い空間の確保が可能です。カプセルベッドを導入して仮眠室の改善を図った企業施設をご紹介します。

01女性職員の増加を背景に、二段ベッドからカプセルベッドへ

京浜急行電鉄 品川駅
仮眠室

2015年5月、東京の都心から、羽田空港・横浜・三浦・三崎口をつなぐ京浜急行電鉄の品川駅に、仮眠室が設置されました。交通機関は、ほぼ24時間体制で深夜から早朝まで人が動き続けるライフラインのひとつです。職員が体を休めることができる仮眠設備は、安全な運行のためにも不可欠であり、これまでの仮眠室には2段ベッドが並んでいました。女性職員が増加したことによって、1ベッドずつプライバシーを確保できる環境づくりへの対応が求められた結果、新たに導入されたのがカプセルベッドです。

カプセルベッドは、シンプルなデザインが特徴のB-CUBEシリーズです。落ち着いたダークトーンのカラーアルミパネルを使った外装は、仮眠室という空間にもぴったり。ベッド内が限られたコンパクトな空間であることを感じさせないよう、内装は明るいアイボリー調で統一しています。照明は調光式のため、好みに応じて調整が可能です。防炎仕様の遮光カーテンが入り口についているため、ベッド内の明かりが外に漏れたり、他のベッドの明かりが気になったりする心配がありません。仮眠室内の電気に明るさを左右されないことはもちろん、窓外の明るさを問わず、朝でも昼でも安眠可能。また、ナイトパネルにはコンセントがついており手軽に電子機器の充電もできます。

限られた居室面積でも効率的にベッドを配置するため、カプセルベッド内への出入り口の向きは、設置場所ごとに違えました。寝る時の身体の向きと垂直に設定された「フロントオープン」と、寝る時の身体の向きと平行に設定した「サイドオープン」の2種類です。

02ベッド不足による混雑と安眠の妨げを、カプセルベッドが解決

西鉄バス 桧原自動車営業所
仮眠室

西日本鉄道株式会社の事業の主軸を担う、福岡・北九州を中心に路線バスを走らせる西鉄バスの桧原自動車営業所が、 2019年3月、建物の老朽化により新しく建て替わりました。

これまでの営業所では、大きな仮眠室をパーテーションで区切ってベッドを並べていましたが、
・利用者が多いため混雑する
・隣の人の声やベッドへ出入りする音が聞こえる
・出入り時にドア外の明かりが漏れて眠りの邪魔になる
など、多くの問題がありました。仮眠用のベッドが不足している上に、新たな営業所にはリフレッシュを目的とした大浴場やトレーニングルームなどを新設する計画もあったため、スペースの見直しは必須の課題でした。

これらの課題を解決したのが、カプセルベッド SPACE Dシリーズの導入です。カプセルベッドは上下2段のベッドを備えているため、普通のベッドと同じスペースで2倍のベッド数を確保でき省スペース化に貢献します。また、カプセルベッドを構成するパネルには吸音材が用いられており、上下左右のベッドからの寝息や寝返りなどの動作音を、最小限に抑えています。ベッドへの出入り口のロールスクリーンは遮光性に優れており、スクリーンを下ろせば外の明かりに左右されることなく限りなく個室に近い環境を創り出すことができます。

導入前には、実際にバスの運転士がカプセルベッド内での仮眠を体験。ベッド内の快適性や居住性だけでなく、上段のベッドへの上り下りのしやすさや安全度など詳細な検証が行われました。無呼吸症候群の運転士が睡眠時に着用する機械を置くための機材専用棚も特注で設置するなど、現場の声をしっかりと取り入れたカプセルベッドです。

03看護師の労働環境向上を目指し、人目にさらされることのないスペースを

東京医科大学病院
ICU当直室

2019年7月、東京医科大学の本院として全面建替した、地上20階地下2階の新病院が開院しました。看護師の労働環境の向上を目指して当直室に初めて導入されたのは、デザイン・機能をシンプルに集約したカプセルベッドB-CUBEシリーズです。これまでの当直室では、個室に二段ベッドを設置したり休憩室に簡易ベッド等で仮眠スペースを設けたりするケースが多く、周りの音や光が気になる、就寝時の姿が周囲にさらされるなど、しっかりと眠って休息できる万全な環境からは遠い状態でした。これらの課題を解決するために、新病院にはカプセルベッドが導入されることになりました。

カプセルベッドは物音や光を遮るため周りの環境に悩まされる不安が少なく、また、自分の行動も周りに影響を与える心配が軽減されます。ベッドスペースは、セミシングルサイズのベッドと同等の幅があり、寝返りが打てる余裕があります。視覚的に圧迫感が少なくなるよう、内装にはアイボリーのパネルを用い奥行を演出しました。

ベッドの入り口には遮光のロールスクリーンがあるため、好みや状態に応じた照明の明るさ設定も、ナイトパネルを使って気兼ねなく行えます。排気式の換気扇のスイッチもあり、ベッド内の空調調節も容易です。このナイトパネルにはコンセントも備わっており、スマートフォンなどの機器の充電も可能。腕時計やアクセサリーなどは、備え付きの小物用テーブルに置いておけば紛失の心配もありません。限られた時間内で深く眠り、体力を回復することが求められる病院の当直室のため、カプセルベッドというコンパクトなスペースに、休息するために必要なポイントがしっかりと盛り込まれています。

※この記事は、過去に掲載した納入事例記事をテーマごとにご紹介しています。

カプセルベッド仮眠室

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