2015年5月、東京の都心から、羽田空港・横浜・三浦・三崎口をつなぐ京浜急行電鉄の品川駅に、仮眠室が設置されました。交通機関は、ほぼ24時間体制で深夜から早朝まで人が動き続けるライフラインのひとつです。職員が体を休めることができる仮眠設備は、安全な運行のためにも不可欠であり、これまでの仮眠室には2段ベッドが並んでいました。女性職員が増加したことによって、1ベッドずつプライバシーを確保できる環境づくりへの対応が求められた結果、新たに導入されたのがカプセルベッドです。
カプセルベッドは、シンプルなデザインが特徴のB-CUBEシリーズです。落ち着いたダークトーンのカラーアルミパネルを使った外装は、仮眠室という空間にもぴったり。ベッド内が限られたコンパクトな空間であることを感じさせないよう、内装は明るいアイボリー調で統一しています。照明は調光式のため、好みに応じて調整が可能です。防炎仕様の遮光カーテンが入り口についているため、ベッド内の明かりが外に漏れたり、他のベッドの明かりが気になったりする心配がありません。仮眠室内の電気に明るさを左右されないことはもちろん、窓外の明るさを問わず、朝でも昼でも安眠可能。また、ナイトパネルにはコンセントがついており手軽に電子機器の充電もできます。
限られた居室面積でも効率的にベッドを配置するため、カプセルベッド内への出入り口の向きは、設置場所ごとに違えました。寝る時の身体の向きと垂直に設定された「フロントオープン」と、寝る時の身体の向きと平行に設定した「サイドオープン」の2種類です。