東筑紫学園
講堂兼体育館

2019.12.24
学校講堂・多目的ホール

施設説明

東筑紫学園に「講堂兼体育館」が誕生

福岡県北九州市で半世紀以上の歴史をもつ東筑紫学園。保育学科・食物栄養学科と、美容ファッションビジネス学科・介護福祉専攻を有した、専門的な教育が特徴です。歴史を感じる古い建物が随所に残っている緑豊かなキャンパス内に、2019年4月、講堂兼体育館が新たに建設されました。場所は、テニスコートの跡地という、学生にとっても馴染み深い場所です。

移動観覧席の導入によって講堂機能と体育館機能を両立

施設は2層で構成されており、1階フロアはバスケットボールコート2面分の広さがあります。この空間に講堂の機能と体育館の機能を両立させているのは、壁面に収納できる階段状の客席、移動観覧席です。幅18メートル×15段の計450席を、リモコンのボタンひとつで収納・展開することができます。

導入された移動観覧席は、展開・収納できるだけでなく、設置位置も調整ができる前方移動式です。フロアの後方のほか、中央・前方に移動させて設置ができます。席数を多く確保したい時は、後方で移動観覧席を展開し、その前に可動式のイスを並べて、ワンフロアに1200席ほどの客席を。小規模なイベントを行う時には、ステージに近い位置で移動観覧席を展開し、450席の客席を創り上げることができます。移動観覧席には各列に段差があるため、平土間にスタッキングチェアに並べる場合に比べて、前に座った人の頭でステージ上が見えない心配が大きく軽減されます。イベントの規模に応じて客席数をフレキシブルに調整しながら、見やすい客席づくりを可能にしています。

移動観覧席に搭載したイスは、空席時に背と座がぴたりとくっつきコンパクトに収まるタイプ。通路スペースを広く取れるメリットがあります。さらに、アクセス効率を重視した大学スタッフの要望に応えて、移動観覧席に縦通路を4本設けました。席への行き来がスムーズに行えるため、多くの人が集まる際にも安心です。

2階にあるのは、220席の固定席。以前の講堂から綺麗なイスを選び、ストッパーゴムやビスなどを付け替え、新しい張地で包み込みました。移動観覧席を全席収納すれば、1階フロアはフラットな体育館へと変化。体育の授業やスポーツの部活動などに活用でき、2階の固定席からその様子を観賞することもできます。

活用の幅を広げる可動式ステージ

講堂と体育館、二つの顔を持ち合わせる工夫は、イスだけでなくステージにも施されました。据付のステージと組み合わせて使える、可動式ステージを導入しています。

1,000×2,000ミリメートルのサイズのステージは、目的に応じて高さを200・400・600・800・1000の5段階から選んで設置できます。12台の可動式ステージを、据付ステージの中央から通路のように縦に並べれば学園祭の時のファッションショーのランウェイにも使えます。

学生による発表の機会も多い、東筑紫学園。さまざまなイベントや晴れの舞台として、活用が期待されています。

居室データ

所在地
803-8511 福岡県北九州市小倉北区下到津5-1-1 地図
施主
学校法人東筑紫学園
設計
株式会社あい設計
竣工
2019年4月
席数
1,600
※移動観覧席と固定席の総数
関連リンク
  • 学校法人東筑紫学園 webサイト