九州ビジュアルアーツ
エスペランサホール(リニューアル)

2020.03.12
学校講堂・多目的ホール

施設説明

多目的なイベント利用が可能なエスペランサホールのイス入れ替え

エスペランサホールは、福岡の専門学校 九州ビジュアルアーツ内にある約300人が収容できるライブスペースです。

縦長のホールの前方には、バンドメンバーが乗れるほどの広さのある据付ステージがあり、その前には平土間空間が広がっています。その平土間空間に、135席の移動観覧席(ロールバックチェアースタンド)とスタッキングチェアを並べることで、イベントに応じた客席づくりを可能にします。

2019年9月、移動観覧席の張替えと合わせて、老朽化の進んでいたスタッキングチェアを新しく入れ替えました。更新するにあたって重要視された「快適な座り心地」「使い勝手の良さ」を叶えたのが、スタッキングチェアFC-303シリーズです。

新しく導入した鑑賞専用の「観る」姿勢をつくり出すスタッキングチェア

スタッキングチェアは、机と組み合わせて教室家具として使ったり、イスだけを並べてホールのようにしたりと、あらゆる場面での利用が想定されます。「観る」「聴く」「書く」などさまざまな場面で活用できるよう多目的に設計される一方で、それぞれの空間の専用のイスではないとも考えられます。

今回採用されたFC-303シリーズは、劇場・ホールやスタジアム・アリーナの客席の専門メーカーとしてのノウハウを詰め込んだ、「観る」ための鑑賞専用のスタッキングチェアです。このイスが、エスペランサホールのリクエスト「快適な座り心地」「使い勝手の良さ」に応えました。

「観る」イスのための細やかな設計

FC-303シリーズの最大の特長は、背の形状です。座った時に僅かに斜め上を見上げる姿勢になるよう、イスの 座面に角度をつけました。見上げる姿勢でも楽に体勢を保てるよう、背は極限まで広く大きくしています。この広い背の形状は、背中にフィットするよう水平・垂直方向共にカーブをつけた3次元曲面。左右方向に身体を少し回転させても、座り心地をサポートする形状です。

背と同様に広く設定した座面には、臀部の形に合わせた丸みのある座面形状に沿わせてパッドを敷き、座り心地を高めています。

また、「使い勝手の良さ」を叶える持ち運びの良さの背景には、三つの設計のポイントが隠されています。一つ目はイスの重量。座パッド付きで4.2キログラムという軽さを実現しました。

二つ目は重ねた時の安定感。座パッドはイス同士をスタッキングした時にできる僅かな隙間にすっぽりと収まるため、バランスを崩さずに安定して積み重ねられます。

そして三つ目が、持つ時の手掛け穴の位置。背の下部に開けた四角い穴に手をかけて持つことで、小柄な人でも床に引きずらずに、バランス良く持つことができます。

施設概要

1968年、専門学校 東京デザイナー学院 東京写真専門学校の九州地区として設立。その後、専門学校 九州デザイナー学院と校名を変え、1997年に映像音響専門課程が独立し、専門学校 九州ビジュアルアーツが設立しました。八つの学科(写真/放送/映画/CG映像/俳優/声優/音響/ミュージッククリエイト/マスコミ広報・芸能)を持ち、専門的に学ぶことができます。卒業生には多くのプロを輩出しています。エスペランサホールでは、学生たちによるライブパフォーマンス、演劇公演、学校説明会のほか、アーティストによるコンサートが行われています。

居室データ

所在地
815-0510 福岡県福岡市博多区博多駅前3-8-24 地図
施主
学校法人Adachi学園
リニューアル
2019年9月
席数
223
※ほか移動観覧席135席
関連リンク
  • 九州ビジュアルアーツ webサイト