下野市庁舎
議場

2020.01.16
議場

施設説明

デザイン性の高い議場空間にマッチする家具選び

2016年5月に開庁した栃木県下野市の新庁舎、その中枢を担う議場には、議会を行う場に相応しい品格を演出するための空間デザインが取り入れられました。

建築内装のモチーフとなったのは、下野市で生産量日本一を誇るかんぴょうの原料である、ゆうがおの実(ふくべ)です。天井から壁へ放射状に広がる木製リブと照明が、議場空間全体に荘厳な雰囲気を与えています。この意匠性の高い空間にマッチする家具を納めました。

存在感のある議場机と機能性の高いイスを導入

議場机は、照明が当たると陰影が輪郭線となり、壁のリブとリンクしたシャープな印象を醸し出します。個々の机に存在感があり、議員1席1席の重みを視覚的にも感じることができます。

イスは、ゆとりあるサイズで長時間の会議でも疲れにくい設計のAC-3700シリーズです。肘当ては、腕を乗せた際の心地良さと触り心地を追求し、しなりのある曲線形状に無垢材を削り出しています。

議会の傍聴席および記者席にはTSB-71シリーズが選ばれました。三次元カーブを持つ背もたれは、長時間の着座における疲労が少なく、快適な座り心地を実現します。記者席にはメモ台も備わっており、筆記にも便利です。

自動で定位置に戻るイスは、セッティングの効率化に期待

議員用の各席の脚部は床に固定されていますが、着席するとイスが適切な位置まで前方へスライドし、起立するとイスが後方へ自動的に戻る「スライドフォー機構」を備えています。また椅子を左右に回転させても自動的に正面を向く「オートリターン機構」も内蔵しているため、常に整然とした並びが保たれます。座の下のレバーを使えば、イスの高さ調整も簡単です。セッティングに必要な時間も短縮され、議会の効率化にも期待されています。

施設概要:市民サービスを重視した解放感あふれる下野市庁舎

これまで3カ所の庁舎に分散していた本庁機能を統合することによって、市役所としての利便性が大きく向上。国道沿いの街並みや自治医大駅周辺の市街地と調和するように、4階建ての低層庁舎となっています。市民サービスの向上を目指し、1階に市民が多く訪れる窓口部門を配置しました。豊かな水資源を活かした地中熱ヒートポンプ空調や、太陽光発電パネルなどを採用し自然環境対策に注力しています。

居室データ

所在地
329-0402 栃木県下野市笹原26 地図
施主
下野市
設計
株式会社佐藤総合計画
オープン
2016年5月
席数
44
※傍聴席・記者席は除く