上越市市民交流施設高田公園オーレンプラザ
ホール

2020.01.09
多目的ホール(可動席)

施設説明

自然豊かな高田公園内にオープンした、オーレンプラザ

新潟県上越市街地中心部に建設された「市民交流施設高田公園オーレンプラザ」は、2017年9月に開館しました。

愛称である「オーレン」は、高田公園の春の「桜」、夏の「蓮」を、音読みで繋いでおり、親しみやすく呼びやすいと市民からも好評です。施設の中央にあるのは、開放的な中庭。その中庭を取り囲むように、ホール・公民館・子育て支援の三つのエリアが配置されています。公民館・子育て支援の中には、会議室や調理室、陶芸室、こどもセンターがあり、季節や天候に関わらず遊べる遊具が多く備えられています。ホールでイベントがないときにも、市民が気軽に集まれる空間です。

収納できる客席によって多目的な活用が可能なホール

約600席のホールの内装デザインは、上越市高田に降る雪の白色と結晶の六角形がモチーフ。天井から内壁、ステージの音響反射板までデザインが一続きになっており、美しい上越市の雪原を想起させます。

ホールの客席は、演奏会や演劇などの芸術公演の開催だけでなく、より多目的な空間活用を行うため、可動席が導入されました。客席前方は手動式のワゴン、客席後方はロールバックチェアースタンドと固定席の組み合わせです。

ロールバックチェアースタンドは、リモコン一つで、階段状の約300席を展開したり、壁面に収納したりできる、電動式の可動席です。搭載したイスは、しっかりとしたクッションを持つラグジュアリータイプのため、一見しても、収納可能な客席だとは分からないほど。背と座にはウレタンクッションが詰まっており、長時間に及ぶ鑑賞でも、リラックスして座り続けることができます。張地はシルバーグレーに、背もたれや肘掛の木部はナチュラカラーにした、内装建築と呼応するカラーリングに仕上げました。

客席前方のワゴン席を床下に、客席後方のロールバックチェアースタンドを全て壁面に収納し、さらに、ホールの壁面の一部を開放すると、ロビーとホール空間が一体化します。展示会などのイベントや、軽運動スペースとして活用ができる他、オーレンプラザ全館にわたる大規模イベントの開催も可能です。

開館記念式典として開かれたクラシックコンサートでは、多くの市民が集い、新たな施設への期待が伺えました。開館から今も尚、市民交流の場として、上越市の賑わい創出に貢献しています。

居室データ

所在地
943-0835 新潟県上越市本城町8-1 地図
施主
上越市
設計
株式会社石本建築事務所
オープン
2017年9月
席数
606
関連リンク
  • 上越市市民交流施設高田公園オーレンプラザ webサイト