アダストリア みと アリーナ
メインアリーナ

2019.09.03
スポーツ・エンタテインメント施設ドーム・アリーナ・体育館(屋内)
貴賓席
サブアリーナ
貴賓席
サブアリーナ

施設説明

※2023年5月より、ディバイダ―はディバイディングカーテン(愛称:SIKIRUTO)に変更しております。
 ここでは、記事公開時の呼称をそのまま使用しております。

水戸市に誕生した県内最大級の「アダストリア みと アリーナ」

2019年4月、茨城県水戸市に県内最大規模の「アダストリア みと アリーナ」がオープンしました。幅広い世代の市民がスポーツや健康づくりを親しむことに加えて、プロスポーツを間近で見ることもできるスポーツコンベンションの拠点として、また、大規模イベントや展示会も開催できる会場として、充実した機能を備えた多目的施設です。

メインアリーナをはじめ、サブアリーナ・レスリング場・フェンシング場・ボクシング場・トレーニング室・多目的室などが設けられ、多様な室内スポーツに対応しています。

空間の多目的活用を実現する2種類の移動観覧席が、観客席のメインに

メインアリーナの収容人数は5,000人。2階席は固定席、1階席は移動観覧席で構成されています。

1階の移動観覧席は、普段は壁面や倉庫に収納されており、必要な時にだけ展開して使用することができる観客席です。アダストリアみとアリーナには、1,548席の移動観覧席を導入しました。そのうち1,260席は電動操作式、残り288席が手動操作式です。

電動式の移動観覧席は、アリーナの長手方向両側に2ブロックずつ設置されています。1ブロックの席数は315席。リモコンひとつで、約3分半の時間で、決められた位置へ観客席の展開・収納が可能です。手動式の移動観覧席は、専用の台車で任意の位置へ運び、操作レバーを使って展開します。このように2種類の移動観覧席を組み合わせることによって、観客席を両側のみに設置したり、センターコートを囲むように設置したり、組み合わせを変えて様々な観客席を設営することができます。

どちらの移動観覧席にも、背もたれに木を施したイスを搭載しました。木を使ったデザインは、アリーナという無機質になりがちな空間を、温もりのある優しい雰囲気に仕上げます。背もたれと座にはウレタンフォームを用いてクッション性を高め、それをメッシュの張地で包み込み、長時間の観戦・観覧でも快適な着座環境をつくり出しました。

2階の固定席は、背もたれと座のパーツが分かれたツーピース仕様です。離席時には広々とした座が跳ね上がりコンパクトになるため、通路幅を広く確保できます。2階フロアの中央には、劇場仕様のイスの貴賓席も設けました。

いずれの席にもカップホルダーを設置し、公共のアリーナでも、さまざまな来場者へのサービスを配慮しています。

2種類の素材を組み合わせた、超大型電動間仕切「ディバイダー」

移動観覧席のほかに、アダストリア みと アリーナの多目的活用に貢献するのが、超大型電動間仕切「ディバイダー」です。メインアリーナは、バスケットボールやバレーボールコートを3面分の広さがあり、複数の試合や練習を同時に進行する際に、互いの存在が互いに妨げにならないよう空間を仕切る案が挙がり、ディバイダーが導入されることになりました。ディバイダーは2箇所に設置、横長のアリーナ面を3分割できます。

ディバイダーは1枚の幕状、その高さは15メートル。幕は仕切った向こう側を見通せるメッシュ素材で構成されており、下から3メートル部分のみ、透けのないソリッド素材です。メッシュ素材の最大の利点は、空間を間仕切った時でも圧迫感が少ないこと。そしてソリッド素材は、目線の高さでは視覚的にも間仕切ることによって競技の集中力を高める点や、それぞれの空間で異なる活動をしていても互いが干渉し合わない点が、高い評価を得ています。二つの素材で構成することで、効果的な空間の多目的活用に繋がります。

バスケットボール男子Bリーグチーム「茨城ロボッツ」のホームアリーナとしても運用されるアダストリア みと アリーナ。たくさんの賑わいと交流を生むことが期待されています。

居室データ

所在地
310-0034 茨城県水戸市緑町2-3-10 地図
施主
水戸市
設計
株式会社大建設計
オープン
2019年4月
席数
4,085
※移動観覧席と固定席の総数
関連リンク
  • アダストリア みと アリーナ webサイト