コトブキシーティング株式会社

ホール・劇場・学校・スタジアム・映画館など、公共施設のイスやカプセルベットの製造・販売

ここで見たい、また行きたい、ユニークなシネコンづくり!海外のシネマシートで、他とは一味違う映画館へ

事例特集 / 2019.6.6

注目の新作映画・話題作が続々と公開される時期が近づいて来ました。注目作品は複数の映画館で上映されるため、各地のシネマコンプレックス(シネコン)では、「この映画館で映画を見ること」の魅力をPRするべく、様々な企画や工夫を重ねています。その映画館ならではの独自の席やシアター空間は、「ここで見たい」「また行きたい」という、映画館のファンづくりに繋がるのです。今回は、日本のシネマシートとは座り心地やデザインが一味違う、海外生まれのシネマシートを導入して、ユニークなシアターをつくりあげたシネコンをご紹介します。

01全席ペアシートで家族と、恋人と、友人と、二人で映画を楽しめる

成田HUMAXシネマズ
フタリウム

2017年4月、日本の空の玄関口である千葉県成田の映画館「成田HUMAXシネマズ」に、全席ペアシートのシアター「フタリウム」が新たにオープンしました。家族と、恋人と、友人と……、「映画を二人で一緒に見ること」をコンセプトにしたこのシアター。コンセプトを体現する席として選ばれたのが、コトブキシーティングの海外グループ会社のひとつであるフェルコ社製のペアシートです。

このペアシートは、座面が2席分一続きになっており、座席中央には可動式の肘掛を備えています。肘掛を2人で共有したり、肘掛を背もたれ側に上げてソファのようにゆったりと座ったり、好みに応じて座り方を調整できます。背もたれは体重をかけるとリクライニングするロッキングチェア仕様。一続きに繋がった座面とは異なり、1席ずつ独立しているため、思い思いの姿勢で鑑賞が可能です。

横1列に4脚のペアシートが並んでいますが、シート同士は間隔がじゅうぶんに空いているため、隣に座った知らないペアと肘掛を取り合う問題は発生しません。また、前の座席との距離も広く設定したため、通路スペースにゆとりがあり、スムーズに通り抜けることができます。

フタリウムでは、イベントの開催も盛んです。婚活者向けの「映画鑑賞コン」を開いたり、小さな子供が保護者と一緒に楽しめるように暗くない・音量が控えめ・歌ったり踊ったりできるなどの環境を整えて「映画デビュープログラム」を実施したり、全席ペアシートならではの企画で、様々な客層の誘致を図っています。

02グリーンを使って外国風の彩りを表現! 特別なシアター空間を演出

イオンシネマ広島西風新都

2018年4月、大型商業施設「THE OUTLETS HIROSHIMA(ジ アウトレット広島)」がオープン。全国で展開するイオンモールによる初のアウトレットモールであり、これまでの従来型モールとは全く異なる「地域創生型商業施設」を目指した施設です。

エンターテインメントゾーンのシネコンは、「コクーンシート」と銘打たれた、フランスに拠点を構える、コトブキシーティンググループ会社のキネット社製シネマシートが並び、他とは一味違う雰囲気を醸し出しています。1席あたりの間口は、ゆとりを持った600ミリメートル。背もたれに頭・首・背中がしっかりと預けられるよう、座はやや上向きの角度に設定されています。海外のシネマコンプレックスで映画を楽しんでいるかのような、低反発感のある軽やかなクッションの座り心地が特長的です。太めの肘掛は張地で包まれており、柔らかな触感を楽しむことができます。

映画館の客席は、シンプルなダークトーン1色使いが選ばれがちですが、イオンシネマは華やかな色づかいにこだわりました。最も大きな「スクリーン6」に使われたカラーは、トーンの異なる3色の緑。天井まで迫る大スクリーンと新次元サウンドの「ULTIRA(ウルティラ)」というイオンシネマ独自のフォーマットを搭載したシアターのため、より特別感を演出したいという要望から、映画館としては珍しい、緑色を採用しました。座と肘掛の色は全席共通でモスグリーン、背もたれの色はベージュ・ミントグリーン・モスグリーン。背もたれの正面と側面には、それぞれ座席番号と列番号を金色の刺しゅうで表記しました。壁面のデザインとも調和した、フランスの香り漂う、お洒落で軽快な空間を創出しています。

03最後列にリクライニング式のプレミアシートをラインナップ

ユナイテッド・シネマ
福岡ももち

11スクリーンを擁する「ユナイテッド・シネマ福岡ももち」は、2018年11月にオープンした商業施設「MARK IS 福岡ももち」内のシネマコンプレックスです。映画の中に入りこんだかのような体験ができる「デジタル3Dシネマ」や、体感型アトラクションシアター 4DXなどの最新設備が採用されており、両側面(壁面)に映像が投影され270度の視界すべてで映像が楽しめる「ScreenX」も九州初の導入として、注目を集めています。

シアターの空間設計コンセプトは、『映画をみる少しだけ特別な体験を、より上質な時間にする』。これは、スクリーンのインテリアと呼応した客席にも現れています。ほの暗い空間に浮き上がる赤い客席のシアター11、黒い張地のアクセントとなるオレンジを組み合わせたシアター7など、シアターごとに訪れる楽しみを発見できるのです。

4DXデジタルシアターを除く全てのシアターには、最後列にプレミアシートが並んでいます。日本製の一般席とは趣の異なるシートを演出するため、コトブキシーティングの海外グループ会社であるフェルコ社製のリクライニングシートが選ばれました。1席あたりの間口が650ミリメートルと、通常の一般席よりもゆとりのあるサイズが特徴。背もたれには、ヘッドレストとバックレストに柔らかなクッションを備えており、着席者の身体をしっかりと受け止め、豊かな座り心地を生み出します。

リクライニングは、着席者が身体を滑らせると身体の動きに追従して動く、非電動仕様。電動特有の機械音が発生しないため、静かに動かせる点が評価され、採用に至りました。リクライニングチェアは、腰一点に負担がかかると言われるケースもありますが、このプレミアシートでは人間工学に基づいた綿密な設計により、負荷をかけることなく快適さを実現。楽なポジションを求めて動く体の動きに追従して背もたれと座が動くため、自然と姿勢が安定し、長時間の映画鑑賞でも、快適なひと時を過ごすことができます。

この記事は、過去に掲載した納入事例記事をテーマごとにご紹介しています。