徳島県阿波市の役所機能は、これまで支所などで分散して行われていた9部局25課の業務が一元化され新庁舎としてまとまり、同じ敷地内に給食センターや交流防災拠点「アエルワ」が並んだ町づくりの中核施設として、2015年1月に生まれ変わりました。
市民みんなが輪になって、文化・交流を楽しみ“合える”、分かち“合える”。災害時には、支え“合える”、助け“合える”。そんな『合える輪』を築くための施設に――。そんな願いを背景に、交流防災拠点は「アエルワ」と名付けられました。
アエルワには、市民の文化・交流活動を支援する、640席のアエルワホールが設けられています。災害時における応急対策の拠点として活用するためには、広い空間がフラットに使えなければなりません。そこで、1階の客席には、移動観覧席とスタッキングチェアが選ばれました。
公演やイベントがない時は、移動観覧席をホール後方壁内に電動で収納し、スタッキングチェアを倉庫にしまうことによって、平土間の空間を設営。社交ダンスやワークショップの会場として、使用されています。災害時は支援物資の流通拠点としての活用が見込まれています。