1943年に「京浜女子家政理学専門学校」として横浜市に誕生した、鎌倉女子大学。式典や講演会などを行う場所として学生にとっても身近な松本講堂は、1968年に竣工した歴史あるホールです。誕生から時を経て、40年以上に渡り使われたコトブキシーティングのイスのリニューアルが決まりました。
当初のイスは、背の裏面に収納式テーブルが設置された、40年前のイスとしては珍しいタイプでした。講演会などでメモや筆記に欠かせないテーブルは、女子学生たちにも人気だった設備のひとつ。新しいイスにも、最新モデルのテーブルがイスの背裏に設置されました。
また、45センチメートルとコンパクトだった1席分の間口を3センチ広げたことによって、保護者や職員など、男性でも快適に利用できるイスになりました。
鉄と布地を組み合わせた以前のイスから、温かみがあり女性らしい木製のイスへとリニューアルを果たした、松本講堂。イスの張地の色は、以前のイスでも使われていた赤色を引き継ぎ、イメージも踏襲。伝統を継承しつつ快適性と機能性が向上した施設に生まれ変わりました。