豊橋技術科学大学の大講義室、A-101教室は、大きな教室ならではの問題を抱えていました。ひとつ目は、席によって暑さ寒さに大きなムラが出ていたこと。もうひとつは、天井空調の音が響き、授業の妨げとなるとの意見が学生を中心とする利用者から多く寄せられていたこと。
これを解決したのが、空調設備付きの講義用机イス「MyAir(マイエア) S3シリーズ」でした。イスの背に空調の吹き出し口があり、気流は床からイスの脚の部分を通って室内を循環。着席時の姿勢の変化で気流の向きが変わる仕組みのため、ひとりひとりが個別に快適な温度へと調節ができます。吹き出し口が人体に近いことから、空気質の向上や効率的な運転を可能にしました。
イスの背座は、身体のラインに沿ったエルゴノミクスデザイン。背板内部にあるV字型に設計した空気の通り道が、吹き出し口から排出された冷気を左右に分岐させるため、背中直接首筋に冷風が当たることがありません。イス内部の給気経路がイスの背板自体を冷やすため、背もたれに体を預けることで、自然と背中の冷却効果が得られるつくりになっています。
2014年3月に総席数350席の内、329席が「MyAir(マイエア) S3シリーズ」となり、環境に優しく、質の高い学習環境へと生まれ変わりました。