体育館にも講堂にも変化する!大学や中高で採用された、移動観覧席とディバイダー

2017.04.13
事例特集
※2023年5月より、ディバイダ―はディバイディングカーテン(愛称:SIKIRUTO)に変更しております。
 ここでは、記事公開時の呼称をそのまま使用しております。

敷地面積が限られる都心部において、「空間の多目的活用」は大きな課題です。学校施設も例外ではありません。大人数を収容する必要がある体育館や講堂は、広いスペースが必要な一方で、体育の授業・部活動・式典など、特定のイベント時以外の利用が見込まれにくい側面を持ち合わせています。コトブキシーティングでは、ひとつの空間を体育館・講堂の両方としてフレキシブルに活用するための製品をご紹介しています。移動観覧席や、大型の電動間仕切り「ディバイダー」を活用することによって、平土間の運動スペースとしても、本格的な講堂としても使用できる施設が誕生します。

01「スポーツを科学する」を加速する、大型電動間仕切り

日本体育大学 東京・世田谷キャンパス スポーツ棟
メインアリーナ

日本体育大学 東京・世田谷キャンパス スポーツ棟
日本体育大学 東京・世田谷キャンパス スポーツ棟
日本体育大学 東京・世田谷キャンパス スポーツ棟
日本体育大学 東京・世田谷キャンパス スポーツ棟

日本体育大学のスポーツ棟は、2012年1月、東京・世田谷キャンパスに誕生しました。

メインアリーナに導入された製品の一つは、「ディバイダー」と呼ばれる電動式の間仕切り。ディバイダーでアリーナを分割することによって、バスケットボール部とバレーボール部が同時の活動を可能にしました。ボールが当たった時の衝撃に弱い従来の防球ネットに比べ、ディバイダーは「面」で衝撃を受けることによって、たわみを圧倒的に軽減します。防球ネットの網目に足先や指先が引っかかるなどの問題も、ディバイダーが解決。また、床面から天井までを間仕切るため、ボールが間仕切った上部を飛び越えてしまうこともありません。空間を視覚的に間仕切ることで集中力も高まり、試合中や練習中の各コートが互いに干渉し合うことを回避します。

メインアリーナは、式典会場としても活用されます。式典会場設営の際、ディバイダーは電動でスピーディーに天井面へ収納できるため、学生は部活動の時間を存分に確保することが可能です。同じく、壁面に収納されたステージと移動観覧席も、設営時間の短縮に大きく貢献します。いずれも操作は簡単で、常設のステージや観覧席に劣らないスペースや機能性を提供します。

 

02劇場レベルの講堂と屋内運動場を一体化する観覧席

本郷中学校・高等学校 2号館
講堂

本郷中学校・高等学校 2号館
本郷中学校・高等学校 2号館
本郷中学校・高等学校 2号館
本郷中学校・高等学校 2号館

中高一貫の男子校、本郷中学校・高等学校。授業・部活動問わず、活発にスポーツに勤しむ生徒の姿が多く見られます。2014年2月、新しい学び舎・2号館が竣工しました。創立90周年の記念事業の一環として建設されたこの校舎は、地上6階・地下2階建てに最新の設備を有しています。

地下フロアの講堂は、スタッキングチェアを含めて全1,007席。その内、移動観覧席が258席、固定席は362席です。明るい木目調の室内に映える赤い張地が活気ある空間を演出しています。移動観覧席に搭載したのは、座面を張り包み、背面には天然木を全面に配した「タイプL」。劇場やコンサートホールのイスにも劣らない、たっぷりとしたクッションが、快適な座り心地を生み出します。

スタッキングチェアと移動観覧席を収納すれば、この本格的な講堂を、屋内運動施設として利用することが可能です。電動式防球ネットを設け、ボールなどによる固定席の破損を気にすることなく、スポーツに励むことができる環境を整えました。座り心地と多目的活用を兼ね備えたスペースです。

 

03複合施設の中核となるアリーナを多目的スペースに

関西大学北陽高等学校・中学校
総合体育館

関西大学北陽高等学校・中学校
関西大学北陽高等学校・中学校
関西大学北陽高等学校・中学校
関西大学北陽高等学校・中学校

2013年9月、関西大学北陽高等学校・中学校に総合体育館が竣工しました。アリーナ、温水プール、柔道場、武道場、トレーニングルーム、部室など、これまで点在していた各施設を集約。生徒の利便性に配慮し、施設全体が有機的に連携した複合施設です。

アリーナ空間はホールも兼ね、移動観覧席588席とスタッキングチェア713席が採用されました。移動観覧席は、本体が前方へ移動する光学誘導前方移動式です。多人数の場合は後方へ設置して前スペースにスタッキングチェア等を組合せれば、1,000人以上の収容が可能。一方、少人数で集会を行う時には、ステージの近くへ移動観覧席を前方移動させれば、コンパクトなホール空間に早変わりします。移動観覧席の設置位置を調整すれば、ホールスペースを柔軟に変化させることができるのです。また、その際には、移動観覧席の後ろに生まれたスペースを、他のイベントに使用することも可能です。そして、全てのイスを収納すれば、瞬く間に体育館となり、移動観覧席は一つの空間に多様性を生み出してます。

 

※この記事は、過去に掲載した納入事例記事をテーマごとにご紹介しています。

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