既存施設を活用してこれからのラーニングスタイルに!

2016.07.25
事例特集

コトブキシーティングにて、既存施設を活用して、新しいラーニングスタイルへの対応を実現した事例をご紹介します。施設のリニューアルを計画する時、外装・内装すべてにおいて、新しく設計してこだわりの設備を整えたいと考えられる方も多いはず。一方で、時間や予算の関係でそれらの希望を叶えられないケースも存在します。時代に合わせて柔軟な変更と多目的の活用が望まれる学習環境のために、今ある施設や空間を基盤にした改修はいかがでしょうか?

01短期間で新しいカリキュラムに対応可能な施設へ

電気通信大学
講堂

  • 電気通信大学
  • 電気通信大学
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カリキュラムの変更に伴い、700人の生徒に一斉に授業をおこなえる場が必要になった電気通信大学。それだけの人数を収容できる大規模な講義室はなく、新築する時間もなかったことから、唯一、実施可能な施設であった講堂のリニューアルを検討することに。しかし、講堂のイスは劇場タイプで、筆記作業は不可能。さらに、新年度を目前に控え、イスを入れ替える時間さえもないことが課題でした。

そこで、既存のイスに収納式テーブル機能のみを設置するご提案をし、改修工事をスタートしました。
しかし、ここでも問題が発生。既存のイスの背は、鋼板製で曲面形状。背面に直接テーブルを固定する事ができず、また、肘当てにメモ台を付けることも構造的に不可能。さらなる検討の末、ご提案した解決策は「イス背面の両脇に支柱を立てて、テーブルを設置する」こと。既存イスの背面に独立したテーブルユニットを設置することで、筆記作業も可能なイスのある講堂に生まれ変わりました。

新年度からの授業に対応できたのはもちろん、多目的に使用できる場となったこと、また、テーブルの化粧板がイス、さらにはホール全体に、それまでとは違った印象を演出しています。

 

02女性でも安全カンタンにレイアウト変更できる教室

西南女学院大学 西南女学院大学短期大学部
講義室

  • 西南女学院大学 西南女学院大学短期大学部
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  • 西南女学院大学 西南女学院大学短期大学部
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西南女学院大学は1994年に設置された、キリスト教に基づく女子教育をおこなう大学。教育現場で注目を集めるアクティブラーニング型の授業を積極的に取り入れていくにあたり、要となる「グループワークやディベート時のレイアウト変更が容易な机」の導入が検討されていました。製品検討のポイントは「キャスターをロックしても接地が不安定」「離着席時に足を引っ掛けて転倒する」などの懸念を払拭することでした。

そこでご提案したのが、コトブキシーティングの可動机の中でも最新シリーズのSD-510です。このシリーズは、固定時はキャスターを脚部分に収納しており、手元レバーを握るとキャスターが出現し移動可能となる「リフトアップ機構」を装備。キャスターが露出したタイプに比べ、アクシデントを未然に防ぐことができ、脚部分が低いことから、離着席時に足を引っ掛ける不安もありません。移動は机上に教材を置いたままでもスムーズにおこなうことができ、レイアウト変更の時間短縮に大きく貢献しました。さらに、キャスターが見えないため、印象もすっきりスマートと好評をいただきました。

西南女学院大学は、数ある全国の教育施設の中でも、真っ先に本製品の導入をしていただき、現在は1講義室あたり約48席、全7室でご利用いただいています。

 

03コンパクト設計で席数の増加と余裕のある空間を両立

日本大学第一中学校・高等学校
多目的ホール

  • 日本大学第一中学校・高等学校
  • 日本大学第一中学校・高等学校
  • 日本大学第一中学校・高等学校
  • 日本大学第一中学校・高等学校

創立100周年の節目に、竣工から約20年を経た多目的ホールを改装することになった日本大学第一中学校・高等学校。改装にあたり「講義室と同じ固定式の机イスであったものを全て入れ替え、加えて、席を増やすこと」が検討されていました。

コトブキシーティングがご提案したのはイスの背と座のスリムさが特徴的なSTS-920シリーズの導入。
コンパクトな設計で省スペースを実現することを目的としたこのシリーズの導入により、改装前の312席から373席と約60席増設できたことに加え、イスの間口が広がったことで、空間にゆとりをもった、出入りしやすい通路寸法をも実現。さらに、座面にしかなかったパッドを背面にも設置したため、より快適な座り心地となりました。

学内行事や式典はもちろん、オープンスクールや進学説明会など、創立100周年を超えた歴史ある学校のホールとして、今後も更なる活用が見込まれています。

 

04歴史と伝統に寄り添いながら、新しいラーニングスタイルへ

世田谷中学校・高等学校 放光館
視聴覚ホール

  • 世田谷中学校・高等学校 放光館
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  • 世田谷中学校・高等学校 放光館
  • 世田谷中学校・高等学校 放光館

江戸時代以前の寺院学寮を祖とする歴史と伝統を持つ世田谷学園中学校・高等学校。2013年に、大きく4つに分かれた校舎の内、2校舎のリニューアル計画がおこなわれ、コトブキシーティングは視聴覚ホールの改修をおこないました。課題は「席数を増やすこと」。

校舎に合わせて専用のイスを設計。一般的な講堂のイスとは異なり座は固定式。ソファのようなゆったりとした姿が特徴的なイスをご提案しました。
1席ずつ独立していた席を肘掛けのないベンチシート型に変更し、イスの肘に備えられていたメモ台は最前列を除き、収納式の背テーブルに設置。旧ホールでは約180席でしたが、216席へ増席することができました。さらに、ダークカラーだったイスの張地をナチュラルなベージュに変更することで、圧迫感を感じない、奥行きをも感じさせる空間へとリニューアルしました。

既製品にこだわることなく、ご要望に合わせて、イスを開発することで、世界に羽ばたく青年を育成する、由緒ある伝統校にふさわしい空間を創出しています。

 

講義机イストップ

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