コトブキシーティング株式会社

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楽屋を訪ねて vol.01劇団イキウメ 前川知大(劇作家、演出家)

インタビュー / 2016.8.26

劇場・ホールで活動するアーティストや団体を訪ねて、客席のイスをはじめとした劇場についてインタビューを行う本企画。
第1弾として、2014年3月に上演された、「スーパー歌舞伎II(セカンド) 『空ヲ刻ム者 ―若き仏師の物語―』」のインタビュー()より、劇団イキウメの主宰・前川知大氏が語った、演出家から見る劇場イスについてを抜粋してお届けします。

劇団イキウメ 前川知大 (劇作家、演出家)

前川知大(まえかわ ともひろ)
劇作家・演出家 1974年生まれ、「イキウメ」を活動の拠点とし、超常的な世界観で異界を描く。劇団での活動のほか、四代目市川猿之助によるスーパー歌舞伎Ⅱ『空ヲ刻ム者』の作・演出、『太陽2068』(蜷川幸雄演出)、『暗いところからやってくる』(小川絵梨子 演出)への脚本提供、劇団作品の映画化『太陽』(入江悠監督)の脚本などを手掛ける。紀伊國屋演劇賞、芸術選奨新人賞、鶴屋南北戯曲賞、読売演劇大賞などを受賞。

演出家から見る劇場イスについて

 例えば、小劇場にありがちな、客席がパイプイスや、ベンチシートに桟敷を置いたタイプの劇場。こういった場所での上演は、1時間45分が限界だと僕は思っています。できれば1時間30分くらいに抑えたいところですね。体感として2時間ぐらいに感じてしまうと、パイプイスでは無理です。なぜなら、座っていられないお客様が出てくるからです。環境の悪い場所で長い作品をやってしまうと、どうしても注意散漫になりますよ。暗転(幕を下ろさず、舞台を一時暗くして場面転換を行うこと)になったり、最後の盛り上がり前のシーンになると、お客様がみんないっせいに座り直すこともあります。また、ギシギシッて音が響くんですよね。座り疲れちゃうんです。
 劇場が変わって、イスも変わって、快適さが変わると、演出家としても作家としても、「ここでやるなら2時間の作品がやれるな」とか考えることができるようになります。観劇には集中力が必要ですから、お客様には快適な環境で観ていただきたい。話がうまくいって、シートも快適だと、そういうことがないですから。やはり、劇場において、イスは重要ですね。

インタビュー全文:

取材日:2014年3月
取材:企画広報部 M.N