コトブキシーティング株式会社

ホール・劇場・学校・スタジアム・映画館など、公共施設のイスやカプセルベットの製造・販売

リニューアルから3年!笑いの殿堂「なんばグランド花月」

レポート / 2015.7.22

梅雨シーズンにも負けず、大阪・なんばの賑わいの中心を担う施設を訪れました。年間約85万人が訪れる、吉本興業の専用劇場「なんばグランド花月」です。劇場のある「なんばグランド花月ビル」には、大阪ソウルフードをはじめ、よしもと芸人が愛する名店や、エンターテインメントを楽しみながら食事ができるライブレストランなどが出店。2012年4月のリニューアルオープン以来、観客はもちろん、大阪観光客や通りすがりの老若男女まで、連日多くの人々が行き交う、笑いの殿堂です。

エントランスの両サイドには「芸人看板」が掲げられています。その日の出演者が一目で分かるようになっており、指差したり写真を撮ったりして、足を止める人の姿も見かけられました。

思わず劇場の前で立ち止まってしまう理由はもうひとつ。エントランス前で一際注目を集めている、呼び込みです。若手の芸人や、着ぐるみのキャラクターが愛想よく立ち回り人気を集め、あっという間に通行客を虜にしていました。

彼らと一緒に写真を撮る人、パネルの前で記念撮影をする人、お土産を買いに走る人……、これぞ大阪! という独特な熱気に包まれており、これが開場までの時間も飽きることなく過ごすことができる秘密なのでしょう。正面エントランスから入ったすぐ角にあるチケットブースにも次から次へと人が押し寄せ、人気の高さがうかがえます。

この日は平日の昼公演にも関わらず、満員御礼。私が客席に入る頃には、立ち見席にもずらりと列ができていました。

開演前だというのに、場内は既に着席した人たちでぎっしり。そして一同皆、視線は舞台に釘付けです。実は毎公演、本公演の幕が開く前に、前座としてイベントを行っているのだそうです。

この日は、若手芸人を中心として、「爆笑よしもとクイズ」が繰り広げられていました。客席は、飲食物の持込可。お弁当やお菓子をつまみながら、リビングでテレビを見ているような気分で、リラックスして観劇することができます。

ワイワイと和やかな中、定刻通りに前半の漫才・落語がスタートしました。

公演数は、1日平均3回。週末は、なんと4公演! 同規模の劇場では、1~2回公演が多く、なんばグランド花月では複数回の公演をスムーズに上演するため、開場中・終演後の入退場時のお声掛けにも気を配っているとのこと。

軽快な漫才で客席がわっと沸いたり、舞台上に引っ張り上げられた観客がベストパフォーマンスを見せ拍手喝采を浴びたり。約860席が満席、そして立ち見客を加えて900人近い観客が一斉に声を上げて笑い出す空間は、何とも言えない高揚感を感じさせます。始まった時同様、前半の幕は定刻通りに閉じました。

イスは、劇場タイプのイスにカップホルダー付の珍しい仕様です。通路を歩きながらつい手を置きたくなる列側には、手掛かりも設置。

背裏には、パンフレットホルダーも設けられています。

客席は階段状ではなくゆるやかなスロープで、バリアフリーの気遣いが感じられます。

休憩時間になると、ロビーでお土産やドリンクを買い求める観客の姿がありました。やや女性が多く目に付きます。実際に、若い女性の来場が多いそうですが、老若男女幅広い年代の方が来場されているそうです。また、リピーターのみならず観光客やツアー団体客も多いそうです。平日ということもあって、子供の姿はあまり見かけませんでしたが、ロビーには座面にセットして座高を調節できるチャイルドシートもしっかり用意されていました。

後半は、お待ちかねのよしもと新喜劇です。この日の演目は、2014年6月11日に座長に就任したすっちーの1周年を記念した西部劇テイストのすっちー座長就任1周年記念公演「すち子のどないしたん?ウエスタン!」。

座長すっちー扮する"女ガンマンのすち子"は登場は、登場してまず名物の「飴撒き」! 就任を機に発売された「すち子のねぶり飴」を投げて配る!客席から大きな歓声が沸き、手を広げて飴を掴もうとする人たちのシルエットが、後方の席からでもよく見えました。あっという間に心を掴まれた約900名の観客。冒頭から大きく笑い声が上がり、客席の温度も上がっていくのが分かります。

舞台はアメリカの西部を彷彿させる、どこかの町。悪党軍団と、彼らを退治するため設けられた賞金稼ぎにやってきたガンマンたち、そして懸命に町を守ろうとうする住人らが繰り広げるドタバタ劇です。

悪党の賞金目当てにやってきた"女ガンマンのすち子"は自由奔放すぎる言動で敵も味方も翻弄。新喜劇史上最多となる火薬を使用した銃撃戦のシーンでは、発砲音と共に客席のテンションも最高潮!

大きな拍手と共に緞帳が下りると、すぐに場内が明るくなりました。演劇やミュージカル、バレエなどの舞台公演ではここでカーテンコールがあることが多いのですが、なんばグランド花月では行われていないとのこと。というのも、この後すぐに次の公演が控えているからなのです。

観客は「面白かった」「楽しかったね」と感想を掛け合いながら、足早に場内を後にします。スタッフは混雑しないように動線を確保しながら、スムーズに笑顔で場外へと誘導。空になった客席内には、すぐに清掃が入ります。温かく、それでいて効率も手際も良いこの流れにも、大阪らしさを感じました。

なんばグランド花月では、年中無休で公演が行われています。1日の公演回数も3~4回と多く、思いついた時に気軽に足を運べる立地・価格も、リピーターや観光客の多さに繋がっているようです。

劇場としての今後の目標は、年間動員数100万人を達成すること! これほど稼働率が高く、集客率の多い同規模の劇場は、他にはないかもしれません。季節に応じて様々なお得なキャンペーンも実施されているので、来場前にはぜひ吉本興業のwebサイトのチェックがオススメです。

今日も劇場では、大きな笑いの渦が巻き起こっていることでしょう。なんばグランド花月は、なんばの街から笑いと元気を発信しています!

「なんばグランド花月」
アクセス
大阪府大阪市 中央区難波千日前11−6
開場期間
年中無休(平日11:00-21:00、土日祝日9:45-21:00)
公演日程・チケット料金
詳細はwebサイトをご覧ください。

レポーター:広報企画部 M.N