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宙に浮かぶ天球の劇場 東急シアターオーブ「War Horse(ウォー・ホース)~戦火の馬~」来日!

レポート / 2014.8.6


渋谷ヒカリエ渋谷駅直結、宙空のミュージカル劇場「東急シアターオーブ」(以下、シアターオーブ)。渋谷駅周辺開発事業のリーディングプロジェクト「渋谷ヒカリエ」の中核施設として誕生した劇場です。2012年7月にオープンし、今年で3回目の夏を迎えます。
現在シアターオーブで上演されているのは、「War Horse(ウォー・ホース)~戦火の馬~」。2011年の第65回トニー賞において、最優秀作品賞、演出賞など5部門を受賞した話題作の来日公演です。7月30日の開幕以来、多くの観客で賑わっています。

「War Horse」は、7月27日まで上演されていたブロードウェイ・ミュージカル「ブリング・イット・オン」に続く来日公演です。「ブリング・イット・オン」は、アメリカで最も人気の高い女子スポーツとも言われるチアリーディングに青春をかける高校生の姿が描かれた華やかなミュージカル、「War Horse」は第一次世界大戦時のヨーロッパを舞台に描かれる重厚な物語。趣向の異なる海外作品を続けて上演できるのも、本場エンターテインメントを楽しめる一流の劇場空間だからこそ。渋谷ヒカリエや渋谷駅構内を始め、プロモーションも盛んに行われており、足を運ぶ前から期待が高まります。

WarHorseプロモーション

劇場周辺のプロモーションの様子(写真左:渋谷ヒカリエ地下3F アーバン・コア、写真右:渋谷ヒカリエ2F 連絡通路)

シアターオーブのエントランスは、渋谷ヒカリエの11階。オフィスエントランスや、カジュアルイタリアンレストラン「THE THEATRE TABLE」もあり、多くの人が行き交う、賑わいのあるフロアです。待ち合わせにも最適な空間で、この日も、昼公演の開場を待つ人々で溢れていました。エスカレーターを上がった先が、渋谷ヒカリエ13階に位置する劇場1階席のホワイエです。

シアターオーブ 1Fロビー

劇場名である「オーブ」は、英語で「天球」を意味しています。その名を確固たるものにしているのは、劇場客席の外壁です。
外壁は11階の天井から連続するルーバーによって創られており、球体を模しています。この球状の外壁が夜にライトアップされた姿を地上から眺めると、なんと、地上70メートルで宙に浮かんだ光る天球に見えるのです! 日が暮れた後に渋谷を通るときは、渋谷ヒカリエを見上げて、劇場を探してみてくださいね。

シアターオーブ ホワイエ

パンフレットやグッズの販売は、1階ホワイエで行われています。開演前は比較的空いているように見えましたが、終演後には行列ができていました。お買い物はお早めにどうぞ! クロークも1階ホワイエ奥にあるので、大きな荷物をお持ちの方は着席前に預けてしまうのがベストです。

シアターオーブ 2Fホワイエ シアターバー2階のホワイエにある「THE THEATRE BAR」では、ドリンクや軽食の販売を行っています。こちらのバーのメニューは、劇場エントランスと同フロアにあるレストラン「THE THEATRE TABLE」が考案しており、味にも定評があるとのこと。渋谷の景色を眺めながら、開演までの時間や休憩時間を楽しむのも、素敵な過ごし方ですね。
演目にちなんだメニューも展開されており、今回の特別メニューは「War Horse」のコラボレーションドリンク。私は、この作品の主人公である美しい馬、ジョーイをイメージした、ノンアルコールの「ジョーイ・カクテル」をいただきました。百花蜜を用いた香り深い印象を与えるミックスジュース。夏にぴったりの、さっぱりしたフレッシュな味わいです。そして何より、色がとても綺麗! 「THE THEATRE TABLE」では物語の舞台・イギリスの料理なども販売されているので、ぜひチェックしてみてください。

WarHorse ウォー・ホース~戦火の馬~

「War Horse(ウォー・ホース)~戦火の馬~」 photo:Jun Wajda

WarHorse ウォー・ホース~戦火の馬~

「競走馬のジョーイに鋤を引かせる」「引かせることができなければとジョーイを
渡す」という無謀な賭けをしてしまったアルバートの父親。少年アルバートは、
ジョーイを失わないため、鋤の引き方を懸命に教える。

photo:Jun Wajda

物語の舞台は、第一次大戦前夜のイギリスの農村。貧しい農家の少年・アルバート。借金だらけのアルバートの父親は、挑発に乗り、身の丈に合わない高額なお金を出して、1頭の競走馬の仔馬を競り落とします。借金の返済に当てるお金を、農耕馬にならない馬に使ってしまったことに母親は嘆きますが、少年アルバートは仔馬に「ジョーイ」と名前をつけ、懸命に世話をします。
離れ離れになりそうな危機も乗り越え、やがて、かけがえのない絆で結ばれるようになるアルバートとジョーイ。美しいサラブレッドに成長したジョーイがアルバートを背に乗せて駆ける姿は、誰もが羨ましがります。しかし、平和な農村にも戦争の黒い影が忍び寄り始めました。ジョーイはアルバートから引き離され、英国軍の軍馬として戦場の最前線に送られてしまうのです。

この作品の大きな見どころは、南アフリカのハンドスプリング・パペット・カンパニーが制作した、等身大の馬のパペットです。1頭の馬を3人で操作します。文楽の人形も3人で操りますが、操作者は黒装束に黒頭巾を着用し、黒子(くろこ)と呼ばれる顔の見えない存在です。しかし、「War Horse」では、人形を操作する人の顔も姿もしっかりと捉えることができます。その動きは、本物の馬と見紛う程! パペットのすぐ隣に人が立っているにも関わらず、まるで生きているように感じました。まさに、「もの」に命が宿る瞬間を、この目で見たのです。

WarHorse ウォー・ホース~戦火の馬~

1頭の馬に3人の操作者。写真左の馬がジョーイ、右はライバルのトップソーン。 photo:Jun Wajda

物語は、ジョーイを通して、戦争の悲惨さ、そしてその中でも希望を信じて逞しく生きていく人の姿が描かれていきます。いつの間にか、目の前で進んでいく物語を、ただの舞台演劇ではなく、非常にリアルな世界に捉えている自分がいました。舞台から伝わってくる熱いエネルギーに、強く心を動かされたひと時でした。

ウォー・ホース カーテンコール

ラストシーンが終わるや否や、大きな拍手に包まれた客席内。カーテンコールは舞台を撮影可能で、カメラやスマートフォンを構える人々で盛り上がっていました! 観劇記念の写真が手元に残せる素敵なチャンスですが、上演中は、音や光の出る電子機器の電源を切ることをお忘れなく。そして撮影時にフラッシュは使用禁止ですので、注意してくださいね。

ウォーホース終演後終演後も、そしてこのレポートを書いている今も、耳から離れない曲があります。それは、オープニングとエンディングで群唱された「Only Remembered」という美しいゴスペルソング。20世紀の初めに作られたこの曲が、反戦への想いを込めて、劇中で歌われています。本当に素晴らしいハーモニーでした。
この作品に、そして馬のジョーイに命を吹き込むのは、舞台を創り上げる俳優やスタッフだけではありません。観客ひとりひとりがジョーイを見つめ、アルバートを背に乗せて走る姿に思いを馳せ、彼の心を想うことで、初めて、そこに魂が宿るのだろうと思います。
「War Horse(ウォー・ホース)~戦火の馬」は、8月24日(日)まで、東急シアターオーブで上演しています。ひと夏の思い出に、ぜひ足をお運びください!

「War Horse(ウォー・ホース)~戦火の馬」
上演期間
2014年7月30日(水)~8月24日(日)
会場
東急シアターオーブ (〒150-8510 東京都渋谷区渋谷2-21-1 渋谷ヒカリエ11階)
チケット
S席 13,000円 A席 10,000円 B席 8,000円 (全席指定・税込)
※未就学児のご入場はご遠慮ください
※英語上演/日本語字幕あり
上演時間
2時間35分(途中休憩含)

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