近畿産業信用組合 新本店
きんさんホール

2019.12.03
会議研修室・コンベンションホール

施設説明

近畿産業信用組合の新本店は、ダブルスキン構造の高層ビル

2019年5月、近畿産業信用組合の新本店が、大阪の金融街として知られる大阪・北浜エリアに移転オープンしました。

地上18階地下1階建てのビルのコンセプトは、「伝統×革新」。外壁は「伝統」を表す石で、「革新」は近代的なガラスで構築された、ダブルスキン構造です。夏は外壁からの熱の侵入を防ぎ、冬は温められた空気を空調として活用できる効果を持っています。ビル内にも自然エネルギーの有効活用や省エネに配慮した設備が整っており、関西金融機関として初めて国土交通省の「平成28年度・サステナブル建築物等先導事業」に採択されました。夜にはLED照明で幻想的に浮かび上がり、ビル街の中でも存在感を放ちます。

会議空間にふさわしい、劇場仕様のイスと机です

これまで近畿産業信用組合では、総代会など大規模な会議を行う際、近隣のホテルを会場として手配していました。そこで、新本店の建設にあたって、会議の際にスタッフの移動や準備の手間を減らし、充実した会議体制を築くために設けられたのが、きんさんホールです。ビル5・6階に位置しており、最大272名を収容できます。

ホールの家具として採用されたのは、机とイスがセットになった床固定タイプでした。劇場・ホールと同等の仕様を持つ、品格ある佇まいが特徴のシリーズです。

イスの座は、クッション材となるモールドウレタンの他、長時間でも快適に座れるように、着席時の体圧を均等に分散させるスプリングを内蔵しています。ゆったりと体を預けてリラックスできる環境が求められる劇場・コンサートホールの客席よりも、背もたれをやや起こすことによって、聞く・書くという会議に相応しい座り心地を追求しました。

イスの張地のカラーは、「きんさんブルー」をベースにしたグラデーションカラーです。張地の素材や色を違えながら、3色で構成しました。木部のダークブラウンと相まって、クールで落ち着きある雰囲気に、空間を演出しています。

机は、ブロックごとに横1列分が繋がったタイプです。1席ごとに収納できるタイプのテーブルやメモ台に比べて、安定感があり、資料や荷物を置いたり筆記したりと、様々な用途で使うことが可能です。天板の下には棚がついており、ノートや会議資料を収納することもできます。

最前列の席は、幕板を長く設定しました。着席者の足元までしっかりと覆うため、脚を組んだり、膝元に荷物を置いたりしても、壇上からの視線を気にする必要がありません。スカートを履いた女性でも、安心して座ることができます。

これまでの会議では、フラットなスペースにテーブルとイスを並べていましたが、階段状に机イスが並んでいるため前方が見やすく、また壇上からも聴講者の姿がよく見えるようになりました。最新の映像・音響・通信機器を備えており、各種イベントの会場としての活用も期待されています。

居室データ

所在地
541-0047 大阪府大阪市中央区淡路町2-1-3 地図
施主
近畿産業信用組合
設計
大成建設株式会社
オープン
2019年5月
席数
272
関連リンク
  • 近畿産業信用組合 webサイト