九州産業大学 1号館
教室(リニューアル)

2019.09.26
学校教室

施設説明

学習スタイルの変化に合わせて、柔軟にリニューアルを計画する九州産業大学

文系・理工系・工学部系・芸術系の9学部21学科と大学院を有する、九州産業大学。1万人以上もの学生が勉学に励む広大なキャンパスには、教育・研究のための設備や、学生生活を支える福利厚生施設が多く揃っています。各施設は、学習スタイルの変化や家具の老朽化に合わせて定期的にリニューアルが行われており、2019年3月には、1号館の3つの教室が新しく生まれ変わりました。

以前の教室には、机とイスが一体となった床固定式の家具が並んでいました。樹脂を含浸した成形合板の小ぶりなイスは、導入当時の学生に比べて体格の大きい現在の学生にはやや窮屈で、学生が快適に授業に臨めないという課題がありました。また、机・イスの向きを教壇方向から変更できない床固定式では一斉講義というティーチングスタイルから変わりつつある、グループワークやディスカッションを含んだラーニングスタイルに対応しづらい問題点も挙げられていました。その現状を解決するために決まったのが、可動式の机イスへのリニューアルです。

簡単に動かせる可動式のフォールディングテーブルとスタッキングチェアで、能動的な学習に対応

新たに納入したのは、フォールディングテーブルFT-610Dシリーズと、スタッキングチェアFC-304です。どちらも、学生が軽い力で簡単に動かせる製品です。

フォールディングテーブルFT-610Dシリーズは、スタイリッシュなデザインが特長です。脚先には、左右前後自由に動く自在キャスターと大きなアジャスターが4個備わっており、それぞれ天板下のレバーと連動しています。
天板をたたんで動かす時はアジャスターが床から上がり、キャスターで動かすことができます。席に着いて机を使用する時には、キャスターは床から離れてアジャスターが床に接地し、固定式の机のような安定感を持ちます。
天板下のリフトアップレバーを握るとキャスターが利くようになり、卓上にノートや筆記用具を置いたまま動かすことも可能です。
これは九州産業大学の他教室で多く採用されたSD-610シリーズと同じ、コトブキシーティング独自の機構です。SD-610シリーズに続いて開発されたFT-610Dシリーズは、学生からも高い評価を得ていたこの機構と、すっきりとしたデザインが決め手となり、今回の採用に至りました。3人掛けのテーブルの両端には、試験の時に利用する席番号をつけました。収納時スタックした際も邪魔にならないよう、天板に埋め込んでいます。

スタッキングチェアFC-304は、教室用の机との比率を考えながらも、背と座を最大限に大きく設定したイスです。素材は合成樹脂製のため、木製に比べてクッションやパッドがなくても、身体への当たりが柔らか。背もたれは、着席者の背中全体を包み込むようは大きな3次元カーブを有しており、安心感があります。座は、身体がすっぽりとはまるような、丸みのある形状です。体格の大きい学生でも窮屈を感じずに座ることができ、学習時に必要な「書く姿勢」「聴く姿勢」を正しくサポートします。様々な機能と丈夫さ兼ね備えながらも、重量は3.5kgと軽量なため、授業中にレイアウトを変更する場合でもスムーズに対応が可能です。

2019年の夏には、1号館の7教室もこの製品への入れ替えが決まっている九州産業大学。白い天板に鮮やかなブルーのイスが映える教室で、新たな年度のスタートが始まっています。

居室データ

所在地
813-8503 福岡県福岡市東区松香台2-3-1 地図
施主
学校法人中村産業学園
リニューアルオープン
2019年3月
席数
531
※3教室の総数
関連リンク
  • 九州産業大学 webサイト