アップリンク吉祥寺パルコ

2019.03.26
映画館
スクリーン1「POP」
スクリーン1「POP」
スクリーン2「RAINBOW」
スクリーン2「RAINBOW」
スクリーン3「RED」
スクリーン3「RED」
スクリーン4「WOOD」
スクリーン4「WOOD」
スクリーン5「STRIPE」
スクリーン5「STRIPE」
スクリーン1「POP」
スクリーン1「POP」
スクリーン2「RAINBOW」
スクリーン2「RAINBOW」
スクリーン3「RED」
スクリーン3「RED」
スクリーン4「WOOD」
スクリーン4「WOOD」
スクリーン5「STRIPE」
スクリーン5「STRIPE」

施設説明

住みたい街ランキングに輝く吉祥寺にミニシアターコンプレックスが誕生

2018年12月、東京・吉祥寺パルコの地下2階に映画館「アップリンク吉祥寺パルコ」がオープンしました。最大の特長は、5スクリーン計300席というコンパクトで濃密な空間。世界の映画祭での話題作、アート系、インディーズ系といったディープな映画ファンにも親しまれる作品群に加え、地域の人々も気軽に楽しめるファミリー向けの名作など、バラエティに富んだ映画を上映しています。吉祥寺駅の目の前とアクセスも良く、オープン以来早くも幅広い客層から支持を得ています。

座り心地にこだわった、フランスのキネット社製シアターシート

新たな映画館を創るにあたって、アップリンクの代表・浅井隆氏が最も需要な要素として挙げたのが、客席のイスです。イスの座り心地は、映画館における快適性を大きく左右すると考えた浅井氏は、まずイスの選定からスタートしました。着目したのは、ミニシアターブームが沸き起こった80年代の映画館の客席。フランスで数々のオペラ座にイスを納める劇場イスメーカー、キネット・ギャレイ・ルネッサンス(以下、キネット社)のイスです。

キネット社は、2014年、コトブキシーティングのグループ会社となりました。浅井氏は自らフランスに赴き、様々なイスに座り、実際の座り心地を確認。キネット社のスタッフも浅井氏のリクエストを丁寧に検証し、現在のカタログには載っていない過去に設計したイスの復刻を提案するなど、その熱意に応えました。

スクリーンのコンセプトに呼応するインテリアと客席

五つのスクリーンのコンセプトを象徴するのは客席のイス、そしてそのコンセプトにマッチするのは壁紙などのインテリアです。

スクリーン1「POP」には、オレンジ・ブラック・ブルーのシネマシート63席をランダムに配置。イーリー・キシモトによる壁紙との組み合わせで生み出される、独特なポップ感が印象的です。

スクリーン2「RAINBOW」は52席、虹をモチーフにした七色の客席が、青空の壁紙を背景に鮮やかに空間を彩ります。イスはスクリーン1と同じタイプですが、インテリアと色使いによって全く異なる印象を生み出しています。

照明がスペイシーな空間を演出するスクリーン3「RED」では、レザーシートの真紅と、その1席1席を分かつ黒い肘掛けがイスの存在感を際立たせます。緩やかにラウンドした背もたれは、身体をすっぽりと包み込みます。席数は98席と、最も席数の多いスクリーンです。

木調の壁が印象的なスクリーン4「WOOD」には、イスの背面に温かみのある天然木があしらわれたシネマシート58席が並びます。ヴィンテージな間接照明と相まって落ち着いた空間を創り上げています。

スクリーン5「STRIPE」は、縦縞の張地に包まれたシネマシート、そのストライプ模様が延長したかのような床のカーペット、そして壁紙にはウィリアム・モリスの「鳥とザクロ」を設え、映画館では異色の組み合わせを調和させた独特な空間です。29席と最小のスクリーンでありながら、強い存在感を放っています。

いずれのスクリーンも、最前列のイスは座面を低めに設定し、のんびりと足を投げ出して座ることができます。

訪れる度に、作品だけでなく各スクリーンの特色を楽しむことができるアップリンク吉祥寺。吉祥寺の街に新たなミニシアターブームを巻き起こす予感です。

居室データ

所在地
180-8520 東京都武蔵野市吉祥寺本町1-5-1 パルコ地下2階 地図
施主
有限会社アップリンク / 株式会社パルコ
オープン
2018年12月
席数
300
※総席数
関連リンク
  • アップリンク吉祥寺パルコ webサイト