東大阪市花園ラグビー場(リニューアル)

2019.02.26
スポーツ・エンタテインメント施設スタジアム・競技場(屋外)

施設説明

2019年に開催される国際大会に向けてリニューアルを果たした東大阪市花園ラグビー場

国内有数のラグビー専用球技場であり、全国高等学校ラグビーフットボール大会やジャパンラグビートップリーグなど、数多くの試合が行われている「東大阪市花園ラグビー場」。その竣工は1929年、日本初のラグビー専用球技場として誕生しました。1963年第42回大会より花園ラグビー場で全国高等学校ラグビーフットボール大会が開催されてからは、高校ラグビーの聖地として知られるようになり、数々のドラマが生まれています。2015年以降は、建物が近畿日本鉄道から東大阪市へ無償譲渡され、施設名に市名を冠した現在の「東大阪市花園ラグビー場」の名で親しまれています。

2017年には、2019年に開催される国際大会に向けて、大会規格に適合したスタジアムに進化させるべく、改修増築工事を開始しました。2018年にリニューアルを果たしたスタジアムは、正面ゲートにスクラムをモチーフにした格子状のデザインが施され、710インチの大型ビジョンや、ナイターにも対応できるLED照明を新設、観客席も一新しました。同年10月には、改修工事後初のこけら落としとして、日本代表対世界選抜の試合が行われ、華々しいデビューを飾りました。

背と座の分かれたツーピースタイプの席を導入し、観戦時のホスピタリティを向上

観客席の改修では、南スタンドを増設し、新たに北スタンドも設けました。

リニューアル後は収容人数約27,000人となります。2019年の国際大会開催時には南スタンドの立見席にも座席を設置し、約24,000人となる予定です。また、これまでの座席はVIP席を除くほとんどの座席が背もたれのないタイプでしたが、改修工事により背もたれ付きの個席型ツーピースタイプが全席に採用されています。

座席として選ばれた製品は、コトブキシーティングのスタジアムシート「BLM-8000シリーズ」です。熱した高密度ポリエチレンに空気を吹き込んだのち、冷却して型をつくるブロー成形という手法で製造した、高い強度とシャープなフォルムが特徴のスタジアム専用シートです。

BLM-8000シリーズはソフトな座り心地を保ちながら、スマートなスタイルを両立します。空席時はイスの奥行が250ミリメートルと、究極のコンパクトサイズを実現。これにより通路スペースを広く取ることができ、スムーズな通行を可能にしています。空席時の奥行は小スケールですが、着席時の背もたれと座面は広く、着席者の身体にフィットしながら大きくラウンドした形状により、座り心地は快適です。

さらに西スタンドには全席にカップホルダーを装備することで、利便性も向上しています。VIP席には肘掛を設け、個席感をいっそう高めました。

観覧席のカラーは、芝の豊かな緑を引き立てる赤色。そのなかで青色の席で描かれた「HANAZONO」の文字が、2019年の国際大会開催への期待を盛り上げています。

居室データ

所在地
578-0923 大阪府東大阪市松原南一丁目1-1 地図
施主
東大阪市
設計
株式会社梓設計
リニューアル
2018年9月
収容人数
27,000
※概数(2018年9月時点)
関連リンク
  • 東大阪市花園ラグビー場 webサイト