生徒たちの学びをサポートする施設整備
高槻中学校・高槻高等学校は、創立以来、校舎の増改築や新施設の建設などを重ね、学習環境の整備により生徒たちの学びをサポートしてきました。
2016年からは校舎の改築工事がスタートしました。2020年には、全ての新しい学び舎が完成する予定です。
多様なイベント会場として利用される多目的アリーナ
多目的アリーナは、校舎改築の1期工事として、2017年に完成しました。独立した建物のため、外部からも直接アクセスができる、さまざまなイベントを開催しやすいつくりです。
多目的アリーナという名のとおり、体育の授業や卓球部の活動場所としてのほか、保護者対象の学年集会、生徒対象の発表会・研修会・講演会、課題研究発表会(ポスター発表)の会場など多用途に使われています。
移動観覧席の導入で、多目的をスピーディーに実現
さまざまな用途で使うために導入されたのが、移動観覧席です。
移動観覧席とは、使用しない時はコンパクトに収納でき、必要な時にだけ容易に設置可能な、ひな壇状の観客席です。一つの空間を素早く平土間から客席状態に転換できるため、多くの学校で導入が進んでいます。高槻中学校・高槻高等学校でも、他校の施設を参考にして採用が決まりました。
導入したのは、90席のブロックを横に二つ並べた、180席の手動式移動観覧席です。普段はアリーナ後ろの壁面に収納されているため、広いアリーナ面いっぱいを使えます。客席を使いたい時は、専用の操作レバーを取り付けて引き出すことで、階段状の観覧席が出現。両サイドに着脱式の手摺りとカーテンを取り付ければ設置完了です。移動観覧席の前方にスタッキングチェアを並べれば、最大400席が並ぶホールに変わります。
イスは、スポーツ施設の観客席として多く使われているブローモールディングと呼ばれる素材でできた、ベンチのタイプです。ダブルシェルと呼ばれる中空構造のため、丈夫ながらもクッション性があります。また、重心のかかる座面の後方を凹ますことで、長時間の着座でも疲れない座り心地を実現しました。座面には一人分のスペースの目印として目地が入っていますが、人数に応じて詰めたり空けたりできるため、さまざまな場面で柔軟に対応できるのがベンチタイプのメリットです。
移動観覧席の導入により、今までより集会時の手間と時間を減らすことができました。時間と空間の有効活用に、移動観覧席が一役買っています。
インタビュー
次世代教育を見据えた新キャンパスで
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