レベルファイブスタジアム(東平尾公園博多の森球技場)(リニューアル)

2018.06.28
スポーツ・エンタテインメント施設スタジアム・競技場(屋外)
リニューアル前
リニューアル前

施設説明

※2020年3月1日より「ベスト電器スタジアム」へ名称変更されています。ここでは記事公開時の呼称をそのまま使用しています。

ラグビーワールドカップ2019に向けての大規模改修を実施したレベルファイブスタジアム

レベルファイブスタジアムは、ユニバーシアード福岡大会のサッカー会場として、1995年に建設されました。地元のプロサッカークラブ・アビスパ福岡の本拠地としてのほか、ラグビーやアメリカンフットボールの試合会場としても利用されています。

2018年2月、レベルファイブスタジアムの改修工事が完了しました。2019年に開催されるラグビーワールドカップに向けた、「観客席の個席化」「ホーム側ゴール裏の電光掲示板を大型ビジョンに改装」「照明のLED化」「音響設備の改良」が主な改修メニューです。

エリアに合わせたバリエーション豊かな観客席

改修前の観客席は、背もたれがなく隣同士がくっついているベンチシートがほとんどを占めており、背もたれのあるイスはごく一部に限られていました。今回の改修では全ての席が1席1席独立した個席となり、半分以上の席に背もたれが設けられました。席のバリエーションも増え、観戦スタイルに合わせて好きな席を選ぶことができます。

メインスタンドとバックスタンドの席の多くは、背座が一体となった丸みのある形状のイスです。着席者の身体にフィットする三次元曲面のシェルは、長時間の観戦でも快適に過ごせます。メインスタンドの中央エリアでは、各席にカップホルダーを備えており、ドリンクの置き場所に困りません。中央エリア上段には、一回り大きなイスを設置しました。座にはクッション入りのパッドを付け、各席の間に肘掛けとカップホルダーも設けた特別な席です。

サイドスタンドのイスは、座のみのタイプ。背もたれはありませんが、お尻の形にくぼんだ形状による、安心する座り心地が特徴的です。ベンチから個席になったことで、隣同士のスペースの奪い合いや、隣の人との間隔を取りすぎる心配もなくなりました。バックスタンドの前半分は、イスの間口を以前より50ミリメートル広げました。各列の席数は1席ずつ減りますが、以前はイスが設置されていなかったエリアに新たな席を設けることで、大幅な席数の減りを抑えています。

今までのVIP席は、備え付けのテーブルに折りたたみのパイプイスを組み合わせていました。今回新たに設置したのは、ゆったりと身体を預けて観戦ができる、VIP用シートです。三次元曲面の背座にはたっぷりのクッションを携えており、安心感のある座り心地を実現。各席の両側には専用の肘当てが付いているため、隣の人に気を使うことなく両肘を掛けながらの観戦もできます。ドリンクホルダー付きのミニテーブルのほか、足元には荷物用の棚も設け、快適な観戦環境をつくり出しました。

その他、劇場イスのように座が跳ね上がる席や、背もたれがなくコンパクトな座だけの席も一部設けています。

これらのイスは、高密度ポリエチレンをブロー成形したブローモールディングのシートです。ブロー成形は、シェルの中が空洞の中空構造になっているため、クッション性があり身体への当たりが優しく、且つ、充分な強度を持ち合わせており、スポーツ施設の観客席に最適です。

以前のカラフルなカラーリングから一新し、青色で統一された観客席。爽やかなブルーの中に、鮮やかな黄色で描かれたFUKUOKAの文字が際立ちます。

居室データ

所在地
816-0052 福岡県福岡市博多区東平尾公園2-1-1 地図
施主
福岡市
設計
株式会社大建設計
リニューアルオープン
2018年2月
席数
21,562
※立見席及び身障者観覧スペース16席分を含む
関連リンク
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