聖心女子大学 マリアンホール
講堂(リニューアル)

2018.05.11
学校講堂・多目的ホール

施設説明

カトリック精神に基づく、歴史ある伝統校「聖心女子大学」

聖心女子大学は、1800年にマグダレナ・ソフィア・バラという修道女を中心としてフランスで誕生した、カトリックの女子修道会「聖心会」を母体に持つ大学です。

聖心会は、19世紀初頭のフランス革命後の混乱期、神の愛に応えて人の幸せのために尽くすことのできる女性の育成を目指して、1801年に最初の聖心の学校を創立しました。日本では、1908年に私立聖心女子学院の設立認可がおりた後、1916年に大学の前身となる私立聖心女子学院高等専門学校が開校しました。

そして第2次世界大戦後となる1948年、新学制の実施に伴い、日本における最初の新制女子大学の一つとして聖心女子大学が開校。2016年には創基100周年を迎えました。

人々が集う場所マリアンホール

キャンパスの中央に位置するマリアンホールは、1954年に竣工しました。会議室や応接室、また、大人数を収容できる講堂を備えています。式典ならびに授業、また、学生の課外活動の利用に留まらず、シンポジウムでは国内外から講演者が訪れるなど、様々な人々の交流が生まれる大学のシンボル施設です。

2017年には、耐震補強を目的とした全面改修工事が始まり、講堂のイスも入れ替えが決定。これまでの雰囲気を踏襲しながら新たなスタッキングチェアの導入が進められました。

講堂にマッチしたシンプルなスタッキングチェア

コトブキシーティングが納品したイスは、豊かな座り心地が特徴的なスタッキングチェアFC-310シリーズです。改修当初は、固定式のイスも検討されていましたが、固定式のイスに劣らぬクッションのボリューム感と座った際の安定感が評価され、FC-310シリーズが採用となりました。

このスタッキングチェアは、座がウレタンフォームと樹脂繊維コアで構成されており、この組み合わせによって、底づき感のない、適度な反発力のあるクッション性を実現させました。長時間の着座でもお尻がいたくなりづらく、通気性にも優れた構造です。背中を包み込む大きなカーブを描いた背もたれも、しっかりと身体をホールドします。

イスの張地は、女子大学らしい華やかさとエレガントさを兼ね備えた赤を基調に、素材の異なる2色で張り分けを行いました。講堂全体に深みが出るよう、ホール前方には鮮明な赤色を、後方には濃い赤色を使用しています。

床にはロビーやホールの床デザインを踏襲したパーケットフローリングとボーダーが施され、イスをより美しく整列するためのガイドとなっています。


マリアンホールは、改修後も聖心女子大学のシンボルとして歴史を重ねています。

居室データ

所在地
150-0012 東京都渋谷区広尾4-3-1 地図
施主
学校法人聖心女子学院
設計
株式会社松田平田設計
オープン
2018年3月
席数
600
関連リンク
  • 聖心女子大学 webサイト