九州工業大学 飯塚キャンパス
AV講義室(リニューアル)

2018.04.19
学校教室

施設説明

新たな技術者を輩出しつづける九州工業大学

九州工業大学は、1907年、私立明治専門学校からはじまり、1909年に4年制の工業専門学校として開校しました。

九州工業大学の初代総裁は、理学博士の山川健次郎氏です。開学にあたり「技術に堪能なる士君子」を養成するという理念を掲げ、教育に尽力しました。この指導の精神が創立から今日まで日々学生へと受け継がれています。

また、九州工業大学は早くから国際的視点に関心をむけ、世界で活躍する人材を輩出してきました。2009年には開校100周年を迎え、新たな知識の発展と、技術者としてのさらなる優秀な人材育成に力を注いでいる大学です。

AV講義室の使い勝手向上を目指した改修工事

1986年、飯塚キャンパスに日本で初めての情報工学部が設立されました。以来、高度な情報処理技術を学ぶ場として、日々成長し続けているキャンパスです。

共通教育研究棟AV講義室は、パソコンを用いて行う授業に利用されています。更なるAV講義室の使いやすさを向上させるため、2018年2月に改修工事がスタートしました。以前は、講義用の固定机イスが中央に、パソコン用の机・イスが壁際にコの字型で所狭しと並んでいました。

講義は、室内中央の固定席で講義を受けた後、壁際にあるパソコン用の机・イスで実技を行う流れで進行されます。そのため、講義中に学生は席を移動する必要がありましたが、席は5人掛けで、中央に着席した学生はスムーズな離着席や移動が困難。席と席の間を通り抜けながら学生へ講義指導を行う教師にとっても、スペースが不十分でした。これを踏まえて、今回の改修で最も重視されたのが、通路幅の確保です。

通路幅を広くし、座り心地を向上させたSD-777シリーズ

コトブキシーティングが新たにAV講義室へ納品したのは、新製品の固定机とイス「SD-777シリーズ」です。

SD-777シリーズは、空席時のイスの背板から机端までの間隔を従来製品よりも35ミリメートル詰めることによって、人が通り抜けるための十分な通路幅を確保した新設計がポイントの製品です。これによって、席と席の間を通り抜ける際、前後左右にぶつかるストレスを感じることがなく、スムーズな移動が可能となりました。また教師は、講義中の机間指導が行やすくなり、より充実した指導が可能になりました。さらに、机イスの掛け人数を5人掛けから3人掛けへ変更し、中央の席に座る学生の離着席の自由度を高めています。

SD-777シリーズは、座り心地にも優れています。従来の固定イスで採用されていたイスは、背と座が一体化しているワンピース構造でしたが、SD-777シリーズは背と座の部分をふたつのパーツに分けたツーピース構造。これは、イスが体に触れる面積を増やし、イスにかかる体圧を分散させ、座り心地を向上させた設計です。

身体にイスを密着させた際に、背は背骨のS字ラインに沿い、座面の奥はせりあがるように設計しました。この形状を「ダックテール」と呼び、着席時に安定感をもたせ、より学習意欲を高めています。

イスのパッドにはビニールレザーを採用。耐久性に優れ、メンテナンスも容易です。また、机にはパソコンを取り付けることのできるコンセント、LANケーブルも完備しました。

年度によってパソコンを備えつけたり、自分のパソコンを持ち込んで使用したり、臨機応変に対応できる机にすることで、改修前に設置されていたパソコンスペースが不要となりました。固定机イスに機能を集約させたことで講義中の移動もなくなり、スペースの広いゆとりをもった空間となっています。

SD-777シリーズにより、学生と教師が楽に席移動ができる快適で使いやすい講義室へと進化を遂げました。

居室データ

所在地
820-8502 福岡県飯塚市川津680-4 地図
施主
国立大学法人九州工業大学
オープン
2018年3月
席数
117
関連リンク
九州工業大学 webサイト