千駄ヶ谷の街に馴染んだ新棟「アリス・メイベル・ベーコン記念館」
2017年4月、津田塾大学千駄ヶ谷キャンパスに、アリス・メイベル・ベーコン記念館がオープンしました。新しく誕生した総合政策学部のための学び舎です。低層棟と高層棟が中庭を介して一体となった形状で、都心ながらも緑が豊かな千駄ヶ谷という街に馴染みます。
エントランスを潜り抜けた先に広がるラーニングコモンズは、いつも多くの学生で賑わう場所です。大通りに面した連続水平窓があり、街の雰囲気を感じながら学習できます。また、建物内に散りばめられたラウンジも、学生たちに人気の居場所の一つ。空き時間や休憩時間に、友達との憩いのひと時を楽しんでいます。
教室の使い方に合わせた机イス
コトブキシーティングでは、マルチメディア系の講義をメインとする教室に、固定式の机イスを納入しました。
机は、槇総合計画事務所によって津田塾大学のために特別にデザインされました。シンプルで清潔感のある佇まいが特徴的です。各席が独立したイスは、着席した学生がイスごと体を前方にスライドさせることで、他の学生がイスの後ろを通り抜けることができます。背もたれは樹脂製。イスの座面のクッションには鮮やかな色が採用され、白い教室空間の中で女子大学らしいアクセントとなりました。窓から見える木々の緑にも映える、気持ちの良い空間です。
一回り小さな教室には、移動式の机を導入しました。手元のレバーを握るとキャスターが出現する「リフトアップ機構」を備えており、必要に応じてスムーズに移動させることができます。
必要な時にだけキャスターが現れるこの仕様は、アクシデントを防ぐだけでなく、見た目がすっきりとスマートな点も特徴の一つです。通常はキャスターが収納されているため、キャスターが露出した机よりも脚部分が低く、離着席時の出入りも、足を引っ掛けて躓く不安を軽減します。グループワークやディスカッションなど、レイアウトを変更して行う授業で安心・安全に使用できる机です。
開設されたばかりの総合政策学部は、今はまだ1年生の学生のみ。この先年を追うごとに、千駄ヶ谷キャンパスでは学生が増えていきます。アリス・メイベル・ベーコン記念館は津田塾大学の新しい学びの場として、賑わっていくことでしょう。