海ちか、街なかの球技専用スタジアムが誕生
2017年2月、市民待望の球技専用スタジアムである北九州スタジアム「ミクニワールドスタジアム北九州」がオープンしました。
北九州最大のターミナル駅であるJR小倉駅から徒歩7分という好立地のため、車を持たない人でも気軽に足を運ぶことができます。試合後には、仲間と近くの飲食店で試合の余韻を楽しめるのも、駅から近いからこそ。また、関門海峡に近く、バックスタンドの真後ろが海に面しているため、観戦をしながら船舶の往来を見られるのも、北九州スタジアムならではの魅力です。
スタジアムの収容人数は、日本プロサッカーリーグのJ1スタジアム基準を満たした15,000人。ギラヴァンツ北九州のホームスタジアムとしての活用も始まり、以前の倍以上の入場者数と大きな賑わいをみせています。
「見るスポーツ」を創出する北九州スタジアム
北九州スタジアムは、「見るスポーツ」を創出する施設として、さまざまな趣向を凝らしています。
一つ目は、観客席の勾配です。最大傾斜37度という国内最大級の傾斜により、前席との高低差が大きく、後方の席からでもピッチが見やすいつくりです。後方の席からピッチとの距離も縮まり、臨場感あふれる会場をつくりだします。
次に、観客席とピッチとの近さです。観客席の最前列はピッチ面とほぼ同じ高さで観戦できる、「ゼロタッチ」スタンドを採用しています。加えて、最前列からタッチライン・ゴールラインまではわずか8メートルという圧倒的な近さ。選手と同じ目線で見られるだけでなく、声やボールを捉える音も聞こえ、緊張感までもが伝わってきそうなほどの迫力です。
そして、メインスタンドや、南北のサイドスタンドに設置された屋根です。これにより、バックスタンドを除くほぼ全ての席で、雨天や夏の陽射しが強い時でも快適に観戦を楽しむことができます。
エリアに応じて導入した、バリエーション豊かな客席
観客席には、エリア毎に異なるイスを導入しました。
メインスタンド1階の中央エリアは、背もたれと座が分かれたセパレートタイプです。着座姿勢をしっかりと支える大きな背もたれと座によって、ゆったりと観戦することができます。その左右のエリアとバックスタンドは、背もたれのないタイプです。1席ずつ分かれ、お尻の形状にフィットする3次元局面の形状により、しっかりと身体を受け止めます。そして、メインスタンド2階と南北のサイドスタンドは、シンプルなベンチタイプです。1席ずつ分かれているため、しっかりと自分のスペースを確保することができます。
VIP席は、メインスタンドのイスよりもひと回り大きな背もたれに分厚いクッションを設け、安心感のある豊かな座り心地を実現しました。肘掛けは便利なカップホルダー付きです。VIP席エリアの両側には、スカイシートとビジネスシートがあります。茶色いブロー成型品に黒いクッションの組合せは、柔らかい印象をつくりだします。VIP席とスカイシートとビジネスシート、それぞれ客席の後ろには、商談や飲食、寛ぎに使うことができるラウンジが設けられました。
北九州市の新たなシンボルとして生まれた北九州スタジアム。「見るスポーツ」のため仕掛けられた様々な工夫が、市民のみならず多くの人に愛されるスタジアムをつくり上げます。
※北九州スタジアム「ミクニワールドスタジアム北九州」は、スポーツ振興くじ助成金を受けて整備されたものです。