大阪工業大学 梅田キャンパス OIT梅田タワー
常翔ホール

2017.11.28
学校講堂・多目的ホール

施設説明

梅田駅前にそびえ立つ大阪工業大学の新キャンパス「OIT梅田タワー」

2017年4月、大阪工業大学の新キャンパスが開校しました。地上125m・21階建ての高層キャンパスの名前は、大阪工業大学の英語名「Osaka Institute of Technology」の頭文字を取った「OIT梅田タワー」。大学の運営母体である学校法人常翔学園が2022年に創立100周年を迎えるため、学園のシンボリック拠点としても、大きな期待が寄せられる施設です。

教室やホール、演習室・実験室、ラーニングコモンズなど多様な居室を擁しており、ロボティクス&デザイン工学部の学生約900名が学びに励んでいます。

音楽と知を融合させ、新たな文化を発信する常翔ホール

OITタワーの3・4階に設けられたのは、車椅子席4席を含めた576席を有する「常翔ホール」です。ホールのコンセプトは、“Music & Knowledge”。豊かな音色と響きを体感できるコンサートホールと、学会や講演会の会場としても使いやすいコンベンションホールの役割を両立しています。

常翔ホールの客席を囲むのは、室内楽やジャズ、ポピュラーミュージックなど、さまざまな音楽に最適な残響時間を生み出す音響反射板の壁面です。色はステージ上の音響反射板と同じアイボリー。着席してステージを眺めると、空間の広がりを感じられるインテリアであることが分かります。

スクールカラーをモチーフにした客席から感じられる国際色

ステージ上から客席を見渡すと、大阪工業大学のスクールカラーをモチーフにした鮮やかなイスの張地が目を惹きます。ダークブラウンの木と組み合わせることによって、クラシックな催しにも相応しい、落ち着いた雰囲気を醸し出しています。

イスの間口は、一般的なホールのイスよりもゆとりを持って設定した530mm。国際人としての教育や海外との連携を積極的に進める大阪工業大学にとって、体格の大きな外国人でもゆったりと座ることができる客席は、ホール設計時のこだわりの一つでもありました。

 

また、1列ごとにしっかりと傾斜がついた客席の配列も、このホールの特徴です。勾配がきつい場合、ステージ上から客席を見た時に、着席した女性客の膝元が見える構造にもなりかねませんが、イスの背もたれを高く設定することによって、観客が安心して観賞に臨める客席環境を創り上げました。全ての席に収納式のテーブルまたはメモ台を設置しており、シンポジウムや講演会でも簡単に筆記もできます。

大阪工業大学が持つ先進テクノロジーとデザイン、これらの交流から生まれる新しい文化を、梅田の街から発信します。

居室データ

所在地
530-8568 大阪府大阪市北区茶屋町1-45 地図
施主
学校法人常翔学園
設計
服部・石本・安井設計共同企業体
オープン
2017年2月
席数
576
※車椅子席を含む
関連リンク
  • 大阪工業大学 webサイト