※2023年5月より、ディバイダ―はディバイディングカーテン(愛称:SIKIRUTO)に変更しております。
ここでは、記事公開時の呼称をそのまま使用しております。
北九州市の新たなスポーツ拠点
浅生スポーツセンターは、北九州市のスポーツの拠点として2016年9月にオープンしました。これまで戸畑区内に点在していた九つの老朽化のすすんだスポーツ施設を、交通の利便性が高い区の中心部に集約し、スポーツ環境の充実と地域の活性化を図りました。災害時には避難施設としての活用も想定し、全館に空調設備を供えた施設です。
多種多様なスポーツを行える充実した設備
施設は、体育館棟と武道場棟、テニスコート、多目的グラウンドによって構成されています。
コトブキシーティングでは、観客席用シートを体育館・プール・テニスコートに、大型電動間仕切「ディバイダー」を武道場に納入しました。
体育館棟2階のアリーナは、バスケットボールコートを2面取れる広さがあり、バレーボール・バドミントン・インディアカ・卓球などの各種競技も行える設備を整えています。3階には、アリーナを見下ろす534席の観客席。色は施設のマークにも使われたオレンジとブルー。イスは一席ずつ独立した個席タイプで、隣に座った人と接触する心配が少なく、選手の応援に熱が入ります。
空間を分割して柔道場と剣道場に
武道場棟の柔道場と剣道場は、4面で構成された、細長いひとつの空間です。大会などでは全面を使用することも想定していますが、通常は2面ずつ使用します。壁を設けることなく存分にそれぞれの競技に取り組めるようにと採用されたのが、電動式間仕切「ディバイダー」です。リモコンのスイッチを押すだけで空間の中央部に設置した間仕切りの大きな布が、約2分間で天井から降りてきます。
人が外界から受けるすべての情報のうち、視覚を通じて得る情報量は全体の約80%と言われています。よって、柔道と剣道を同時に行うときには、ディバイダーを設置することで、視線が遮られ、となりの競技を気にせずに集中して練習に臨むことができるのです。
また、ディバイダーは、誤って人がぶつかっても衝撃を吸収するため、布のたわみによる反対側への影響は防球ネットに比べると最小限に留めることができます。
浅生スポーツセンターの誕生により、健康づくりだけでなく、北九州市の街のにぎわい創出への貢献も期待されています。