浅草九劇

2017.07.10
多目的ホール(可動席)

施設説明

浅草の新名所「浅草九倶楽部」誕生!

江戸時代から大衆芸能の一大中心地として発展してきた東京・浅草。浅草寺をはじめとした観光名所の傍らで、浅草演芸場を筆頭に多くの劇場がひしめき合い、街全体を盛り上げています。

2017年4月、劇場・ホテル・飲食店が併設された複合ビル「浅草九倶楽部」がオープンしました。浅草九倶楽部という名称は、演じる人、創る人、観る人、旅する人、迎える人、旅に憧れる人、暮らす人、通過する人、留まる人など「三者三様九重」の個性が混ざり生まれるエンタテインメントの渦を意味しています。

場所は浅草北西部に位置する昭和30年からつづくアーケード式の商店街「浅草ひさご通り商店街」の中心。多くの人々が行き交う中で、新たな浅草芸能の歴史を築く場所として、今注目の施設です。

人と情熱とエンタテインメントが渦巻く劇場

施設のメインは、客席数100席ほどの劇場「浅草九劇」。浅草九倶楽部の外階段から2階へ上って扉を開けると、満員御礼時でも余裕がありそうなホワイエが広がっています。

壁面に描かれている大きな渦巻きが、これから幕開く芝居の世界へ誘います。毛足の長い豪華なレッドカーペットの廊下をまっすぐ進めば、客席の入り口に到着です。

客席とステージを合わせた空間面積は、約10メートル四方。舞台上の演者の呼吸が客席の最後列まで届きそうなほど近く感じられるのは、小劇場ならではの体験です。

舞台と客席との一体感を感じられる劇場イス

客席のイスは、演目によって席数の増減が容易にできるスタッキングチェア。小劇場で使用するイスとして、三つのポイントを意識して開発しました。

一つ目は、通常よりコンパクトなイスの奥行き寸法。興行用の劇場では、災害などの非常時でも観客がスムーズに避難できるよう、客席前後の有効通路寸法の確保が義務付けられています。コンパクトな奥行き寸法は、必要な有効通路寸法をきちんと確保しながらも、客席と舞台との距離を近づけています。

二つ目は、通常より低く設定したイスの背の高さ。小ぶりなイスは、座ると人の陰に隠れるため存在感が薄くなり、まるで観客同士が肩を寄せ合っているような雰囲気をつくりだします。また、厚みのある座クッションにより、長時間の観劇にも集中できます。

三つ目は、着脱式の席番プレート。イスを並べた後に座席番号を振ることができるため、スムーズな設営を実現します。また、上演中に観客の身体が触れても不用意にはずれないよう、着席時でも身体が触れにくいイスの腰元のポジションに設定しました。

「小劇場のイス」として追及した利便性が、小スケールでも快適な客席空間を創り上げています。

居室データ

所在地
111-0032 東京都台東区浅草2-16-2 浅草九倶楽部 2階 地図
施主
株式会社レプロエンタテインメント
オープン
2017年4月
席数
95
※他、車イス席
関連リンク
  • 浅草九劇 webサイト