豊かな自然と歴史ある土地で子どもを育む、六華こども園
熊本県合志市の豊かな自然の中にある六華こども園。室町時代から続く敷地を園地とし、樹齢450年以上の立派なムクの大樹が、元気いっぱいに走り回る子どもたちを見守っています。
2018年4月、六華保育園と六華幼稚園がひとつになり 、幼保連携型認定こども園「六華こども園」として新たなスタートをきりました。
多目的ホールを中心とした新しい園舎
保育園と幼稚園それぞれの園舎に分かれていた園児が共に過ごすことができる新しい園舎は、2017年4月に完成しました。
園舎の真ん中にあるのは、吹き抜けの多目的ホール。外に面した壁一面がガラスのスライディングウォールになっており、開くと気持ちの良い風が入る半屋外空間に変わります。多目的ホールをコの字型に取り囲むように保育室や各諸室が配置された、シンプルな空間構成の園舎です。
子どもにも大人にも嬉しい電動収納式ステージ
多目的ホールは多様な活動が行われる場所です。普段は、子どもたちの格好の遊び場。スペースの隅から隅まで、元気いっぱいに走り回ります。
合同礼拝や毎月のお誕生日会をはじめ、外部のお客様を招いて行う演奏会など、様々な場面で活躍するのが、電動収納式ステージです。幅5メートル奥行き2.4メートルのステージは、有線のリモコンを取り付けてボタンを押すだけの簡単な操作で利用が可能。ものの数分で、壁面に二つ折りで収納されていたステージが出現します。
普段は壁面に収納されるため、スペースを有効に活用することができます。
以前、幼稚園には据付け式の大きなステージがありました。しかし、段差の高いステージは、ステージ上で張り切った子どもたちが足を踏み外さないか、見守る先生は心配が絶えませんでした。
一方で、保育園にはステージがなかったため、催しの時には幼稚園のステージを利用していました。
今回導入した壁面収納式ステージの高さは40センチメートル。これは、安全性を考慮しながらも、子どもたちが特別感をもつ高さとしてこだわったポイントです。ステージに立つ園児も、それを見る園児も、一体感を感じられる視線と距離をつくりだしています。ステージは、子どもたちにとって特別な場所です。
大勢の友達の前で発言することは、子どもにとって大切な経験。最初は緊張でうまく話せなかった子も、回を重ねるうちに上手に話せるようになり、自信につながっていくのです。
使いたい時に、簡単につくり出せるステージ。子どもたちの成長を促す施設づくりの一役を担っています。