岐阜県立斐太高等学校
視聴覚教室(リニューアル)

2018.08.29
学校教室

施設説明

「白線流し」で知られる、岐阜県の伝統校

岐阜県立斐太高等学校は、1886年(明治19年)に開設された、県内で二番目に長い歴史を持つ公立高校です。学校名である「斐太」は、現在は「飛騨」と書く地域の名称に由来しており、7世紀後半から8世紀後半にかけて編纂された「万葉集」における漢字表記が用いられています。

飛騨地区のなかでも進学校として注目を集めている斐太高等学校は、勉学への熱意が高いだけでなく、行事が盛んな学校としても知られています。同校を象徴する最も有名な催しが、卒業式を終えた生徒たちによって行われる「白線流し」です。
卒業生らが制帽の白線とセーラー服のネクタイを一本に結び合わせ、永遠の友情を誓いながら川面に流すこの伝統行事は、70年以上前の旧制中学時代に始まりました。制帽の着用が義務付けられていない現在でも、入学時に生徒会から新入生ヘ白線が贈られ、卒業に欠かせない行事として受け継がれています。

リニューアルした視聴覚教室

視聴覚教育だけでなくLHRやガイダンスにも利用されている視聴覚教室は、2017年8月、老朽化した机とイスのリニューアルが行われました。

新たに導入されたSD-331シリーズは、座面の動きが特徴的な、講義室向けの固定式机イスです。座は着席・離席の動作に合わせて、人の臀部~腿裏に追従するように動く「スイングアップ機構」を搭載しており、軽い力でスムーズな離着席を可能にします。これまでのイスは、着席前に座を手で下ろす必要がありましたが、新しいイスは臀部や腿の裏に座面を当てスライドするだけで座ることができるため、両手が荷物で塞がったままでも安心です。

今回のリニューアルを機に、席数の見直しを図った結果、1列分を削減。その代わりに机の奥行きをひと回り大きく設定し、席と席の前後間隔にもゆとりを持たせました。これにより、身体の大きな男子生徒でも快適に座ることができます。

イスと机の素材は、これまでの視聴覚教室や普通教室で木質の机とイスが使われていたことから、今回も木材をたっぷりと使った仕様に決定。背と座のパッド色に採用されたブルーが木の温もりと相まって、学業への集中を促す落ち着いた空間を創り上げています。

居室データ

所在地
506-0807 岐阜県高山市三福寺町736 地図
施主
岐阜県
リニューアル
2017年8月
席数
88
関連リンク
  • 岐阜県立斐太高等学校 webサイト