高崎の新しいランドマーク「高崎アリーナ」
九つの路線が乗り入れ、北関東最大のターミナル駅として賑わいをみせる高崎駅。東京駅から50分で到着するこの駅から、徒歩8分という利便性抜群の場所に、街の新しいランドマークとして誕生したのが、高崎アリーナです。「高崎の若い世代が、一流の試合を見て夢を持つ機会を創出したい。」という思いから生まれ、2017年4月のオープン以来、バスケットボールやバレーボールのプロリーグや国際試合、体操、大相撲、ボクシング、マーチングバンド、チアリーディングの試合会場としてのみならず、学校や企業の運動会など、多様な競技やイベントの使用を想定しています。
また、大規模災害時には帰宅困難者の一時避難場所としても活用できるよう、各種設備も整えています。
こどもから高齢者まで、誰もが日常的にスポーツを楽しめる施設
施設には、大きなイベント会場としてだけではなく、日頃から市民に親しんでもらえる設備が充実しています。メインアリーナの2階観客席を囲むようにつくられたランニングコースは、1人でも気軽に利用が可能。その他にも、少人数のグループが思い思いのスポーツを気軽に楽しめる適度な広さのサブアリーナや、武道のほかダンスにも利用できる柔剣道場、専門的なトレーニングや大会ができるウエイトリフティング場など、こどもから高齢者まで、世代を問わずたくさんの市民が日常的に身体を動かすことのできるアリーナです。
「見る」ことを大切にしたメインアリーナ
群馬県を代表する施設「群馬音楽センター」と共通のデザインコードを用いた折板屋根構造の天井から自然光が降り注ぐメインアリーナは、バスケットボールコート4面を並べることのできる広さ。各種競技の国際大会の規格にも適応した19メートルの天井高さを確保しています。
以前の体育館から大きく変わったことは、国体使用をベースとした「する」ための体育館から、「見る」ことも大切にしたアリーナにすること。3,000席の2階固定観覧席のほか、間近で臨場感ある観戦ができる移動観覧席を1,022席導入。更に、イベントによっては仮設席を設置して、最大6,015人の収容が可能です。
「見る」ためのアリーナにするために導入した移動観覧席は、1ブロックが70席と91席の全体移動式タイプです。任意の位置に客席を設置できるため、競技種目に合わせて客席レイアウトを変えることができます。1ブロックあたり約4トンの重量物である移動観覧席は、エアークッションシステムにより、スムーズに移動することが可能です。向かい合わせたり、コートを囲んだり、行う競技に適した客席をつくることで、観客は迫力ある試合や演技を間近で見ることができ、試合の盛り上がりにつながります。観客は、試合が盛り上がれば、楽しいこの場へまた来たいと思う。選手は、モチベーションが向上する。観客席のつくりかたで、その相乗効果を生み出すことができるのです。