明治大学付属中野中学・高等学校
第二体育館兼講堂

2018.02.06
学校講堂・多目的ホール体育館・アリーナ

施設説明

明治大学付属中野中学・高等学校

「質実剛毅・協同自治」の校訓のもと、生徒一人ひとりの知・徳・体を育む明治大学付属中野中学・高等学校。1929年の開校以来、勉強やスポーツ活動が活発に行われ、今は文武両道の明治大学付属校として高い進学率も誇る、中高一貫校の男子教育校です。

80周年記念事業として新設した第二体育館兼講堂

2013年5月、創立80周年の記念事業として、全面的な校舎の建て替えがスタートしました。建て替え工事は、まず新たに取得した土地に新校舎を建設し、その新校舎へ生徒の活動拠点を移転した後、旧校舎を取り壊した跡地に更なる新校舎を建設する流れで進められました。

新校舎の建設を取り壊しに先行させるこの工程により、生徒が仮校地へ通学したりプレハブ校舎で生活をしたりといった、イレギュラーな学校生活を回避。3期に分けられた工期を経て2017年10月に完成した校舎が、第二体育館兼講堂です。授業や部活、学校行事などの学校生活に多く活躍する場として、大きな期待が寄せられています。

多目的利用できる新しい空間づくりを可能にした、移動観覧席の二つのモード

老朽化が顕著だった旧講堂の後継として誕生したこの施設は、講堂としての機能に留まらず、体育館としての役目も果たす「空間の多目的活用」を目的に建設されました。移動観覧席・スタッキングチェア・収納式のステージの導入によって、式典やスポーツ観戦、各種スポーツの練習コートといった多目的な空間として活躍します。

二つのモードを備えた移動観覧席は、通常モードで使用すると、全19列912席を展開します。スタッキングチェアを移動観覧席の前方に設置し、ステージも展開すれば、1,000人以上の客席を有した式典・イベント会場に早変わりします。

観戦モードに切り変えると、前方3列・計144席のみが展開し、4列目以降は壁面として収納されます。展開した3列は、各種競技のコートとの観覧席として真価を発揮する位置関係です。

そして移動観覧席の全ての列を収納すると、バスケットボールのコート2面分が確保できる平土間空間に。部活動や体育の授業など大人数が運動する時でも、十分な広さです。

移動観覧席に搭載したイスは、座の収納時が奥行120mmとコンパクトさが特徴の「タイプS」です。通路幅を広く取ることができる省スペース性を持つ一方、着席時に座を下すと背もたれがやや斜めに倒れる仕様のため、快適な座り心地も提供します。張地の色は、高校棟の櫻山ホールに倣って、スクールカラーである紫紺を基調とした鮮やかな4色に張り分けられました。素材としてビニールレザーを採用し、汚れに強く、手入れも簡単です。

幅広い用途の多目的活用に注目が集まる、新たな講堂・体育館の誕生です。

居室データ

所在地
164-0003 東京都中野区東中野3-3-4 地図
施主
学校法人中野学園
設計
日建設計
竣工
2017年10月
席数
1,008
※内、移動観覧席912席
関連リンク
  • 明治大学付属中野中学・高等学校 webサイト