済生会宇都宮病院 南館
みやのわホール(講堂)

2018.01.16
多目的ホール(可動席)その他施設

施設説明

地域住民の健康を支え続ける高度急性期病院

昨今、病院を取り巻く環境は大きく変化しており、2025年に向けた医療提供体制改革も始まりました。医療・介護改革を進める国政を背景に、長年にわたり、地域中核病院として地域住民の健康を支え続けている済生会宇都宮病院では、新しく南館を建設しました。地域に信頼される高度急性期病院として、満足度の高い医療の提供を可能にするための新施設です。

更に充実した医療サービス

高度急性期医療を中心とした診療機能の充実を目指し、約1年をかけて南館を建築しました。1階には、待ち時間の短縮とくつろげる環境をめざした「化学療法センター」、入院手続きの際により丁寧な説明や支援をして、入院に対する不安を取り除くことを目的とした「入院サポートセンター」、手術・化学療法・放射線療法を行う際の合併症を軽減する目的で行う「口腔ケア」が設けられています。

災害時病棟にもなる「みやのわホール」

2階に設けられた講堂は380人を収容できます。地域住民から親しまれるようにと想いを込め、「みやのわホール」と名付けられました。

メインの客席は200席の移動観覧席。必要に応じて客席自体の収納展開が電動でスムーズに行える移動観覧席を導入することで、災害時には仮設病棟としての役割をもたせることができました。ホールの壁面には、病棟としての機能が担えるよう医療ガスが埋め込まれています。

移動観覧席はイベントの規模によって前後に動かして使うことができる前方移動式のため、多種多様な催し物に役立ちます。移動観覧席の前に組み合わせるのは、操作性に優れたテーブルとクッション性の高いスタッキンングチェア。レバーを握るだけで使用状態のまま平行移動ができるテーブルは、どんな場所にでも馴染むすっきりとしたデザインです。
シンプルな形状のスタッキンングチェアは、特殊な内部構造により、長時間の着座でも快適に過ごせます。どちらも移動観覧席と仕様を合わせることによって、講堂としての重厚な雰囲気にマッチしました。

ホールでは、オープン当初から市民向けの公開講座などを定期的に開催しているほか、学生を対象とした最新の医療現場を伝えるためのセミナーなども企画しています。これからも地域に根ざし、地域住民の健康を守り続けていくことが期待されます。

動画

インタビュー


移動観覧席の活用で
災害時仮設病棟の役割も果たすホール

居室データ

所在地
321-0974 栃木県宇都宮市竹林町911-1 地図
施主
栃木県済生会宇都宮病院
設計
株式会社田中建築事務所
オープン
2017年8月
席数
380
※移動観覧席を含む
関連リンク
  • 栃木県済生会宇都宮病院 webサイト