長野市芸術館
メインホール

2017.01.25
劇場・コンサートホール

施設説明

2016年5月にオープンした、長野市芸術館。世界で活躍する建築家・槇文彦氏が設計を手がけ、長野市から日本国内、そして世界へと文化芸術を発信する拠点地として、長野県内外から期待が寄せられています。

長野県の自然豊かな山に囲まれた地形をイメージして、メインホールの内装デザインテーマは「山並み」に。壁と床には県産材のクリが使用され、雄大な山々をデザインしました。クラシックコンサートをはじめとした音楽が主目的の多機能ホールで、舞台を額縁のように区切ったプロセニアム形式により、演劇などの舞台芸術作品も上演できます。

コトブキシーティングが納入した1292席の槇文彦氏によるデザインのイスは、曲げ木の肘掛けが特徴的。また、腰の位置から上に向かってすぼめた背もたれ形状によって、1席1席の存在感が強調されています。軽やかなこのデザインは、個席を印象づけながらも、会場の一体感を創出。背もたれと座面の裏側にあしらわれた3本のスリットは、広いホール空間のアクセントになっています。

立体的な空間の演出に一役買っているのは、イスの張地です。繊細な表情を見せる青のテキスタイルは、わずかに彩度の異なる経糸と緯糸を用いて、畝のように織りこまれています。これによって張地に凹凸が生まれ、色の深みが際立っています。更に三つの階調で三色の青を製作し、それぞれの張地をランダムに張り分けました。焦げ茶のドット模様を入れることによって、同系色だけでは表現できない奥行きも生まれています。このオリジナルテキスタイルで、トートバックの製作も行われました。長野市芸術館でしか生まれない、特別なグッズです。

◆オリジナルテキスタイルのトートバックの詳細

居室データ

所在地
380-8512 長野県長野市大字鶴賀緑町1613 地図
施主
長野市
設計
槇・長野設計共同体
オープン
2016年5月
席数
1,292
関連リンク
  • 長野市芸術館 webサイト