2015年3月21日、四日市市立博物館のプラネタリウムがリニューアルオープンしました。四日市市立博物館プラネタリウムロビークリックで拡大プラネタリウムは博物館の5階。今回のリニューアルで、フロアは「GINGA PORT 401」と名付けられています。フロア中心にあるプラネタリウムは、宇宙船「コズミッククルーザー」のシップキャビンに見立てられ、エントランスは搭乗前ロビーのイメージで統一されました。宇宙飛行士の視点で地球環境を学べるコーナー「コズミックギャラリー」や、実験や工作ができる天文学習機材の揃ったワークショップスペース「コズミックラウンジ」も整っています。いざ、宇宙港「GINGA PORT 401」から、宇宙旅行へ出発!
これまでのプラネタリウムでは、2万5,000個の星を映し出す投映機「ヘリオス」が使用されていましたが、今回のリニューアルで最先端の光学式投映機「ケイロン4O1」を導入。五藤光学研究所が製作したこの投映機は、なんと世界最多となるおよそ1億4,000万個の星を映し出します。高輝度LED光源が採用され、科学的に正しい星の固有色までも再現するのです。
映し出される星々の世界に浸るためのシートは、全部で144席。右肘下のレバーを使って、リクライニグ操作が可能です。長時間の観覧にも疲れにくく、ゆったりと星空や映像を楽しめるように、人間工学を取り入れたプラネタリウムシート。五藤光学研究所の元、エルゴシーティングとの協働開発を進め、実際に小学生に座ってもらい、着座姿勢を検証する等、体の小さな子供にも心地の良い座席を目指しました。首と後頭部を支える青色に張り分けた箇所は、柔らかいウレタンが使用され、枕のようなサポート力を発揮。星空を仰いだ時に、頭と首が反発なくクッションに沈み込みこむことで、体に負荷をかけることなく、寛ぎの時間を堪能できます。左肘の先に設けられたのは、上映中のクイズやアンケートに参加することができるボタン。操作部に傾斜をつけることで、リクライニング時でもボタンが見やすく、身体を支える時にも握りやすい仕様になりました。握った時のために、指を置きやすい溝をつけることによって、グリップ性も確保しています。宇宙船を操縦しているかのような気分を味わえるひと時です。
こちらは親子席。真ん中の肘は展開・収納が可能で、広々と座ることができます。ひとりではじっとしていられないお子様にも最適。勿論、こちらにも肘のボタンを備えています。この他に車イス用の移動席の設置、ノンスリップや階段LED照明、車椅子段差解消機、スロープ、手すりなどが新たに取り入れられ、プラネタリウム全体でバリアフリー化が図られました。
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